第17話 虚しく生きている。

大きな流れに身を任せ

歩いてきた僕たちは

いつの頃からか

考えることをやめてしまった。


自分が

何が好きで

何をやりたかったのか

今では

わからなくなっている。


学校に行って

卒業して

また、学校に行って

卒業して……


そんなことを繰り返しているうちに

自分という人間が

なんの取柄もない

ちっぽけな存在に思えた。


そうして飛び出した社会の中で

自分の小ささを感じながら

世間の流れに身を任せて

生きている。



悪くはない……



ただ



虚しいだけ。

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