第10話 今日を超えて。

世界はこんなに輝いているのに

ぼくは、惨めだ。


容姿も

勉強も

運動も

仕事も

恋も

何一つ 上手くいかない。


これが自分なのだと

こうしか生きられないんだと

全て諦めてしまおうか。


公園のベンチで一人。


空を見上げれば、雲に覆われた月が……。


お月さまも

ぼくを見放してしまったようだ。


暗い顔をしたぼくの頬を

一縷の風が撫でる。


「今日を超えて生きていけ!」


夢か幻か幻聴か?


いや

これは、ぼくの中の声だ。


そうだ、今日が駄目でも明日がある!






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