第686話 閑話休題裏側(百合。になる予定。強面女子×甘ふわお嬢様)

「……少々、差し出がましいかしら?」

 書いていたペンを止め、私は小首を傾げました。

 今、ルーズリーフにまとめているのは、『銀杏並木の真ん中で』の各巻ダイジェストです(人間関係図など、少々ややこしいところもありますので、手書きと致しました)。

 あきらさんは、あまり読むのに気乗りしていらっしゃらなかったので、せめてお話だけでも大伯母さまに合わせられたら、と思ったのですけど。

「嘘」

 本当は、一部のお話でもご興味を抱いて頂いたら、と思っています。

 そうじゃなかったら、巻数の上にページ数までは付けませんもの。

「いけないわ、花蓮かれん

 期待は、禁物。

 でも。

「ほんの少しだけ、夢を見させて下さいまし」

 ワンシーンだけでも、語り合えたらと。

 一瞬の夢を、お許し下さい。


 END.


 こちら(https://kakuyomu.jp/works/16816452220371917465/episodes/16818093076989430754)の。

 次回の更新もちょっと飛んで5/22になります。

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