第13話
今日こそはゴブリン虐殺を執行しようと思って短髪を呼ぼうとしたら、同級生らしき3人を連れてきた。
運動部で活躍してそうなポニーテイル女子。しっぽと命名。もう一人は生徒会とかにいそうな堅い感じの女子。黒髪でいいや。最後に文化部でオタオタしていそうな女子。おかっぱ。
「俺、タマ。右からしっぽ、黒髪、おかっぱでいいか?」
面倒なので有無も言わさずに了承させる。
「名前の件は分かった。相談なんだけど、私たちをこっちに入れてくれないかな?」
あっちもこっちに入れてもらいたい為に名前はスルーして交渉に入る。なんでも今は派閥が4つあって、派閥間の争いや、派閥内でもレベルも多少上がってスキルも色々使える様になったからか、マウントの取り合いになっているとかで、大変らしい。
唯一の例外がこの第二王女派閥。通販と錬金術と無能でマウントなんぞ取り合いにもならない。継承権レースも脱落しそうなら喧嘩も売られないだろうな……。
この3人は、各派閥の様子を見て過ごしていて、王族や国で争う暇はあるなら、魔物や魔王を倒して行った方がいいと思っている正統派メンバーらしい。ブラック企業一直線コースとも言う。
「ぐれ子には悪いと思っていた。けど、昨日あなたが持っていたバールを見て買う事ができると思ったの!通販ってスキルなんでしょう?」
ぐれ子を見捨てた事には罪悪感があるけどってところなんだろうけど、
「大事の前の小事って、大きな事を成しとげようとするときは、小さな犠牲には構っていられないということ。の前の意味に、大きな事を成しとげようとするときは、小さな事を軽んじてはならない。て言うのがあるんだけど、どう思う?」
ってイヤミっぽく言ってみる。こう言う時は弱味になりそうな事は口に出してはならないのだ。なんか気まずそうな顔になっている。
信用は少なくとも減っただろうし。事実ぐれ子は怖い顔してるし、先生はそんなぐれ子を抑えているのだ。
「みんなには悪いと思っているけど先生だって、スキル無しの俺に着いてくれている。ステータスだってバグっていて強いのかどうかすら分からないんだ。みんなはスキルがあるからなぁ。俺は八方塞がりなんだよ?」
俺のスキルやステータスは、事実バグっているので見られる事があっても問題ない。だからこそ先生への隙を減らし、俺にも罪悪感を持ってもらおう。こいつらどう振る舞うのかな?
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