第9話

 起きたらそこは天国だった。

 

 右には先生っぱい。左にはぐれ子っぱい。俺は真ん中で抱き枕中。お前らはこの状態で起きるなどという事が出来るだろうか?俺には出来ない!膀胱が破裂する直前まで耐え抜く!!

 メイドさんが起しに来たらだと!狸寝入りしてくれるわ!俺の身体ならばこの状態を見られても微笑ましい光景で終わりだ!!


 まあ、そんな天国も長くは続かないんだけど…。朝ご飯の支度ができて起こされた。泣きそう。いっそ泣いてくれようか?


 朝ご飯は昨日と同じだった。お城のみんなとも大体同じだそうだ。王族でも平時は、このメニューにフルーツが付いたり、素材が良くなったりする程度らしい。


 今日からもう訓練らしい。先生は生徒の様子を見に行くと言って出て行った。俺は代わりのぐれ子と姫さまとメイドさんとイチャイチャしながら読み書きなど勉学に励む。子供を見る目だと!気の持ちようだ!


 お金は

 半銅貨が10円

 銅貨が100円

 大銅貨が1000円

 銀貨が10000円

 金貨が100000円


 くらいの価値みたいだ。他にもあるらしいけど滅多に使わないから気にしなくていいって。

 試しに銅貨を貰って通販したら100円増えた。だからチョコ菓子買ってみんなで食べた。甘いものはみんなを幸せにする。


 先生が戻ってくると現状報告してくれた。同級生共はどこかの派閥に入ってそこそこ上手くやっているらしい。

 好都合だ。労働基準法など無いブラック兵隊稼業なんぞ勝手にやればいい。

 権力者共はこいつらの実力が想定外に強くなったらどうするつもりなのか?その同級生は殺されるかもな。

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