第6話
そっちの事情は終わったので、次はこっちの番らしい。聞き流してるけどね。先生は何語か分からない言葉をペラペラ喋っている。気にしたら負けなのだ。
「環君、挨拶して下さい。」
「はい。俺、タマ」
もうタマでいい気がする。
「「「「タマ?」」」」
「そう、タマ!!!」
「「「「タマ!」」」」
覚えてもらえたらしい。日本語って言いづらそうだから、タマで十分だ。
あとは俺のスキルとケロリーメイドのことを聞かれた。バックパックがアイテムボックスの代わりで、盗られても元に戻る仕様って事と、このケロリーメイドは登校前に買ったものだからもう無いと言った。
嘘は言っていない。チョコ味はあっても、フルーツ味はもう無いのだ。すごく悲しそうな顔された。
俺は先生と執事さんとメイドさんに読み書きを教えてもらえる事になった。執事はいらない。一度休むように言われて4人は出ていき、疲れたから俺は寝た。
起きたら、夜ご飯の時間らしい。先生と一緒に連れられていく。部屋には制服を着た金髪ヤンキーらしきギャルだけがいた。
スタイルもよく、おっぱいも大きい。着崩していて谷間が見える。素晴らしい!それにしても他のまだ見ぬ同級生はどこに行った?
「おいっ!見てんじゃねえ、ガキが!!」
怒られた。見たまんまだ。ヤンキーだ。ご飯はそっちのけで、そのギャルに近づく。
「俺、タマ!お前、ぐれ子!何してんだ?」
「うるさい!!」
なんか怒られる。生理かな?それとも勝手に名前つけたのが悪いのか?先生も仲介してくれてその場は収まった。
収まったからにはまた話しかけなければ!!転入初日だから知り合いは作らなければならない。特に女子!!
「ぐれ子はスキルはなんだったんだ?俺は無しだぞ。どうしような!」
ぐれ子は同情した様な顔になり、段々と泣き始めた。自虐ネタで笑わせようとしたのになんで泣く?
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