第66話- 無限ー夢ー羅針盤

僕らの夢は無限に思えた、ドラッグと酒がなければ味わえない恍惚の時間は君と交わる時だけだった。


絡め合った指先をほどくと、やって来る荒涼とした景色のなかで、行く先を決めようと覗く羅針盤はほんの少しだけずれていたけれど、気づかない振りをしていよう。


少なくとも君に触れられる今。

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