第62話- 夜桜
少し肌寒いが夜桜を楽しもうと川縁に出掛けた。
見事に咲いているのを眺めて歩くと、時間が遅かったためかライトアップの明かりが消えてしまった。
やれやれと振り向くと一本だけはっきり見える桜が見えた、近づくと木陰に細身の女性が立っていた。
なぜ見えたのか解らないが寂しい笑顔だった。
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