第42話- サヨウナラの街にて

ストリートマーケットをそぞろ歩いているのは、何処か異国に飛んでしまえばもう追われる事も無くなると思ったからだ。


雑踏の中不意に聞こえる「サヨウナラ...」


くびれる前の最後の電話の声は、地の果てに行ってもつきまとうのかも知れない。


軽い目眩に襲われ歩みを止めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る