戦闘・第三ターン

今回、湯河原は〈アクセル〉の使用を見送る。


行動値と配置は以下の通り。

18…ヴァローナ部下②

17…ヴァローナ部下③④

10…シルヴァーナ

8…マフィア③

6…湯河原

4…カルロ

0…エンリコ


カルロ・エヴァ-<5m>-湯・シルヴァ・エンリコ・車ー<10m>ーマフィア③

                   |

                 <10m>

                   |

               ヴァローナの配下3名

※エヴァはカルロが担いでいる。

※車に乗車しているのはエンリコのみ。


GM:では、ヴァローナの部下②がマフィア③を攻撃。


ヴァローナの部下②の攻撃は、めちゃくちゃ出目がよく達成値はなんと43。9+5D10の攻撃にマフィアが耐えられるわけもなく…。


GM:ピチュン、とマフィア③が吹き飛びました。

エンリコ:(マフィアになって)「ファミリー…のために…ぐふぅ。」

GM:ヴァローナの部下③はシルヴァーナに攻撃…って、達成値13だと!?

シルヴァーナ:【肉体】が1しかないから…。あっ、避けた。


さらに、もう一人の部下が攻撃するが…ランダムで決めた対象は『車に乗っている(装甲値のある)エンリコ』。達成値も振るわず、エンリコをHP0に追い込むことすらできない…。さらに、ここで致命的な作戦ミスが発覚する。


湯河原:てか、GMは車にエンゲージしなくてよかったの?

GM:あっ!?


この後、シルヴァーナ・湯河原・カルロとカルロが担いでいたエヴァが車に乗車。エンリコはアクセル全開で戦場から離脱をしたのだった。


湯河原:あばよ!とっつあーん!

カルロ:演出ですが、追跡をさせないために彼らの乗っていた車両のタイヤを撃ち抜く!

シルヴァーナ:急発進した車から?すごい!

GM:では、ここで演出ですが…ヴァローナが〈ワールウィンド〉を使用します。その場で軽くステップを踏んだと思ったら超速でキミたちの車の隣に現れる!手にはアサルトライフルが握られている!


(〈ワールウィンド〉→ハヌマーンシンドロームのNPC専用エフェクト、シーン中のどこにでも即座に移動できる。)


カルロ:速い!!

GM:演出なので、基本的にPCが妨害すれば成功しますけど?

エンリコ:では、ハンドルを大きく切って、ヴァローナにぶつけましょう。その瞬間、『モーテルの時の顔』に戻して「これ以上、車を壊されちゃたまらん。」と言う。

GM:「貴様!あの時のオーヴァードか!」ヴァローナは返すが、車をぶつけられたので体勢を崩し失速します。

エンリコ:アクセル全開で離脱だ。

GM:では、残されたヴァローナが肩をゴキンと鳴らして言います。


「…フ…フフフ…フハハッハハッ!!」

 凶鳥は、久しく出会うことのなかった杭ごたえのある獲物に歓喜の笑いを示した。祖国ロシアでもここまで喰いごたえのある敵は、皆無に等しかったのだ。

「こりゃ、ドン・エリオに感謝しなけりゃならないな。」

 冷たい殺意を隠すこともせず、凄絶な笑みを浮かべてヴァローナは5人の乗る車を見送ったのだった。

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