みんなの家を作るよ2
「ミーア様、この泉えっと温泉って言うんでシタッケ。これ気持ちいいデスネー。こんなものがこの世にあるなんて信じられマセン。」
「ん、レンさん気持ちいいでしょ。僕もヒロシに教えてもらったんだよー。」
「そうなんデスカ。やはりヒロシ様なんデスネ。」
「だけどこの世界じゃ普通みたいだよー。みんな温泉大好きー。」
「この世界って、ミーア様はこの世界の人じゃないのデスカ?」
「そうだよー。僕はエレクトスって世界から来たんだよー。
ヒロシがねー、エレクトスに来てねー、イリヤと僕と3人で住んでいたんだけどヒロシが死んじゃう時にねー、神様にお祈りしたら2人でこっちに来たんだよー。
それでねー、猫になった僕が死ぬときにヒロシがねー、神様にお祈りしたら2人とも若くなったんだー。それでねー、僕も人間の姿になったんだよー。」
「はー、よく分かりませんでしたが、すごい運命を経験されているんデスネー。
それと神様が何度も助けて下さるナンテ、やっぱりヒロシ様は神様なのデスネ。」
「うーん?よく分からないけどムーンに移住したエレメントスの人達がヒロシを神様って言ってたことがあるからそうなのかもねー。
あっそうだ、温泉を出たらコーヒー牛乳を飲むんだよー。ヒロシに頼まなきゃねー。」
女性陣が温泉を出ると既に男性陣は温泉から出ていた。
「ヒロシー、コーヒー牛乳はー?」
「ミーアやっぱり覚えてたね。ほら用意してあるよ。」
収納から出したコーヒー牛乳をみんなに振舞うと、その色にみんなの戸惑いが隠せない。
「これは飲み物だろうカ?泥水に見えるのダガ。」
「でもまさかヒロシ様がそんなものを用意するハズガ。」
「我々は試されているノデハ?」
カザミ達がひそひそと話している横でミーアが手を腰に当てて一気飲みする。
エルフの皆さんミーアの姿をガン見しているが、ミーアの幸せそうな顔を見てレンが覚悟を決める。
「うんん、うっおおおおおお美味しいーーーー。何ですかこれ甘くて美味しいーデス。」
「おっレンさん気に入って頂けましたか。」
「ええええ、おおおおおおお美味しいデスーーーーーー」
「それは良かった。もう一杯いかがですか?」
「ははははは、はいっ!」
「レンー、腰に手を当てるんだよー。」
「こ、こうデスカ?」
「そう、そうするともっと美味しくなるよー。」
「うぐうぐうぐっ、ホントデスネ、信じられない美味しさだったノニ、もっと美味しくなリマシタ。」
この光景を見ていたエルフの皆さん、みんな腰に手を当てて一気飲み。
「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーー」」」」」」
レンがヒロシの前にひざまずき頭を地面にこすりつけてヒロシを拝みだす。
その光景を見て他のエルフ達もレンの真似をし出したのだった。
「いやー、ヤムルあのコーヒー牛乳っていうのは凄いなー。あんなに美味いものがこの世にあるなんて信じられないよー。」
「シンブ、コーヒー牛乳もそうだけど、あの温泉ってやつも凄すぎるぜ。しかもヒロシ様のあの手際見たか!
あれが神話にある本当の魔法ってものだろうか。」
「あれな、なあヤムル。この世界の人達はみんなあんなことが出来るんだろうか?」
「いや、さっきミーア様に聞いたんだけど、あんなことが出来るのはこの世界でもヒロシ様だけみたいだそうだ。」
「そうなんだな。やはりヒロシ様は神様なんだろうな。」
「ああ、俺達を救ってくれて住むところや温泉、コヒー牛乳を齎してくださったヒロシ様は、少なくとも俺達にとっては神様だな。」
「まったくその通りだな。俺達は恩人のヒロシ様のために頑張っていこうな。ヤムル。」
「おう、シンブ。みんなで頑張って恩返ししなきゃな。」
温泉とコーヒー牛乳を堪能し、自分の為に用意された家に戻って一息ついた、ヤムルとシンブはヒロシとミーアへ感謝と忠誠を誓いあうのだった。
「お母さん!ミーア様って猫だったんだって。ミーア様とね、温泉でいっぱいお話ししたんだよ。」
「ほらピーター!こっちに来て頭を乾かさないと風邪ひいちゃうわよ。」
「はーい。それでねミーア様もヒロシ様みたいに魔法が使えるんだって。すごいよねー!」
「そうだね。ピーターここでの生活は楽しいかい?」
「うん!楽しー。だってねーお母さん。ご飯も美味しいし、いっぱい食べられるし、温泉も気持ちいいし、何よりコーヒー牛乳があるんだよ!」
「そうだね。ピーター。こんな生活を与えて下さっているヒロシ様やミーア様に感謝をしなきゃね。
そしてこれからしっかりと働いて恩返しをしなきゃね。
そのためにはしっかりと勉強するんですよ。」
「はーい。僕ねしっかりと勉強してヒロシ様やミーア様みたいになるんだ!」
「頑張ってね。」
レン、ピーター親子もここの生活を与えてくれたヒロシとミーアに忠誠を誓うのだった。
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