第72話 激戦
「儂の名は、リン=ゴードン。お主の名は」
リン師範の身体から発せられる魔力は殺気を帯びており周辺にいた人類軍は気絶した
「生憎ジジイに名乗る名は持ってなくてね、死になさい」
マリアから発せられる魔力もまた強大
リン師範とマリアの魔力がぶつかるだけで衝撃波が生まれ辺りは誰も近付く事が出来ない状態になっていた
先に動いたのはマリア
[魔力弾]を連射する
連射するスピードも常人からかけ離れているが一つ一つの魔力弾の威力が桁違い
当たると人1人跡形もなく吹き飛ぶほどの威力
リン師範はそれらを避けることなく全て刀で受け流す
「ちっ、厄介なジジイだ。さっき見たやつでも真似してみるか」
先程ルーカスが放った魔力波を見様見真似で真似するマリア
マリアの手に魔力が集まる
だがルーカスと違い魔力の色は黒い
「くらいなさい」
集めた魔力を魔力波として放つ
違うのは色だけでなく密度
込められている魔力が桁違い
黒い魔力波はリン師範を飲み込む
リン師範がいた周辺は巨大なクレーターが出来ていた
「あなた本当に魔人?」
砂煙がおさまるとリン師範が立っていた
先程の位置から1歩も動いていないのに無傷
リン師範は攻撃があたる直前に[シールド]を発動していた
[シールド]と言ってもルーカスが発動していたら[シールド]諸共消滅していただろう
リン師範が無傷なのは[シールド]ですらリン師範が使うと絶対防御となるからだ
*side カイト
戦いが始まった
数では圧倒的に不利
だが一人一人の強さは大したことは無い
落ち着いて戦えば大丈夫
しばらく時間が経つと遠くでデカい魔力を感じた
ルーカス君だろう
!!
何だこの馬鹿でかい魔力は!?
ルーカス君が危ないっ!
助けに行こうとした瞬間頬を[魔力弾]が掠める
「あら、今の避けるんだ」
声の方を見ると、小柄な…女?いや男か
それと美人な女性が立っていた
「私の名前はユーリ=マカロフ。人類防衛軍特殊部隊隊長」
「僕はユウシ=ナイミル。騎士学園生徒会副会長」
「僕はただのカイトだ」
僕が名乗り終えた瞬間2人から魔力が吹き出す
女性の方は[身体強化]で男の方は…
なんだアレは
爆発的な魔力が身体から吹き出している
とても[身体強化]などと呼べる精密さはないが魔力量が尋常ではない
魔人の中にもあれほどの魔力を持った者はいないだろう
だが問題はそこじゃない
魔力の色がおかしい
金色の魔力が吹き出し身体を覆っている
見た目だけで言うと神々しさすら感じられる
でも直接対峙する僕にはその圧力が直にくる
この圧力は師匠と同等かもしくはそれ以上…
「君はほんとに人間かい?」
「最近この力に目覚めたんだ。手加減は出来ないよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます