第37話イメージ
生徒会室に着いた僕と会長は小説のお題についてはなしていた。
「三題噺ですか。文芸部までというのはそういうこともなさるんですね。真面目に活動するということはいいことですね。」という会長だがちゃんとした活動は正直僕がこの部活に入って初めてだったんだけどそのことを言ったらややこしそうなので言わないでおく。
「まあちゃんとした三題噺とは違うようですがまあそれもおもしろいかもですね。」
「そうなんですか?僕はどちらかと言うと三題噺って言葉を初めて聞いたので知らなかったんですけどほんとはどんなかんじなんですか?」
「そうですね。ほんとの三題噺とはいつ、どこで、だれがという感じでで作っていきます。このばあいだとどこでが学園でだれが文学少女ということになりますね。でもいつが今回はなくラブコメというカテゴリーになっています。ここがちがいますね。」と会長が丁寧に説明をしてくれた。ほんとはそういう感じなんだなと会長の博識に純粋にすごいとおもった。こんなことなかなか知らないとおもうけどほんとに抜け目がない人だなとおもった。
「そうなんですね。説明ありがとうございます。まあ部長もそこまで知らなかったんだとおもいます。」
「まああの子はそういう細かなところはどちらかと言うと大雑把な感じなのでしょうがないでしょう。ですがこれはこれでおもしろいとおもいますよ。初めて書くんだったらジャンルが決まっている方がイメージしやすいのかもしれませんね。」と言う会長に僕は確かにとおもった。こういう小説を書くのにまず悩むのがそういうジャンルなのかもしれない。それが決まっていたらそこに向けて書いていけばいいから書きやすいのかもな。
「たしかにですね。ただ部長が言うには文学少女というのがある意味で抽象的なのでそこは自分たちで考えて書くようにということだったのでそこがなかなかイメージしにくいこんじですね。」といま何で煮詰まっているのかを伝えてみた。
「たしかにこの文学少女とはどういう人柄なのかをイメージしていったらすぐかけるのかもしれませんね。ちなみに神田くんはどのようなイメージを今もっているんですか?」
「まずやっぱり本が好きな子ってかんじですね。あとは文芸部に所属していて物静かな感じですかね。正直これくらいなんですよね。これだと川上さんとイメージが被ってしまうかもしれないのでなにか一捻りが欲しいなとおもっているんですけどそこが想像つかないかんじですね。」
「でもだいぶイメージが固まっている感じなのですね。あと一捻りですか。確かにそれだけだとかぶってしまうかもしれませんしね。
」といいそうですねー。と会長が考えている。これは何かいい案がでてくるかもしれないなと僕の悪い癖の人任せが出てしまっているかもしれないがでもそこまでは考えたんだからいいのよな。とじぶんに言い聞かせる。
「安易ですがギャップというものをつけてみたらまた違うかもしれませんね。」という会長に
「ギャップですか?」と聞き返してみる
「そうです。たとえば学園では物静かな本好きの子ですが学外では本好きではあるけれど道場の子で格闘技がすごいとかそういう意外な一面をつくってみたら少し他の人とは違うイメージになるかもしれませんね。」と会長が言う。確かにそういう風には考えてなかった。ただただ物静かなな感じだけでしかイメージできてなかったからそういう考え方が出来なかった。やっぱり第三者に質問してみるのもいい案がでてきていいな。とおもった。
「それはいいですね!そういう考え方は正直言って盲点でした。ありがたい助言ありがとうございます。会長に相談して先に進めそうです!」
「そうですか。それはよかったです。じゃあイメージができたことで早速書いてみましょうか!」という会長にこまった。まさかここで作成していくのかとおもった。流石にそこまではとおもい
「いやそこまでしていただいたら申し訳ないのでいえで書こうかなと思ってたんですけど。」と少し困った感じでいうが
「ぜんぜん大丈夫ですよそんなこと心配しなくても。むしろ途中で手助けをやめてしまう方がだめだとおもいますんで。」という会長に僕はちがうんだよなー。伝わらないかなー。と思いながらやはりこの人は天然で空気を察してはくれないんだなとおもった。もう断ることはできなさそうなので。
「そこまで言っていただいてありがとうございます。じゃあお言葉に甘えさせてもらいますね。」という。
「はい。いいものをつくりましょうね。」
なかなか逃してはくれないんだなと思う僕だった。
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まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。
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