第5話

私は

それから記憶がマバラになる事に

気付いた

きっと現実が辛すぎ

イヤな事は忘れたいのかもしれない

そうして

あの日姉の死を聞いて

私は全てを忘れてしまった。


凛司の事も

姉の事も忘れたのに

亮司の事はわすれなかった

そうして

私は私の名前を聞かれたら

凜々花と答える

閑はもういない

誰も知らない港町に

亮司と凛司と凜々花で

三人仲良く暮らしてる

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