次の相談
次の相談は陶芸家のアルマジロだった。黒真珠のような目でじっとヨナじいさんを見つめていた。
「いい土はどこにあるだろう?」
ヨナじいさんは酒を飲み干して言う。
「夜になったら答えを聞きにおいで」
帰り際、アルマジロは小声でたずねた。
「ヨナじいさんの好きな盃の形は?」
「手になじむものがよいわい」
「浅いの? 大きいの? どんなの?」
「妙なことをきくもんだわい。それも夜になったら聞きにおいで」
アルマジロはどことなくほっとした顔で帰っていった。
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