呪い

あなたの好きなところはたくさんあるけれど、

こんなに好きな理由がわからない。


きっかけも思い出せないまま事実だけが消えない。


魔法みたいで呪いみたいで素敵だけど不気味だな。


おばけみたいな感情が取り憑いて離してくれないよ。


いつか、ある日突然、前触れもなく終わってしまうのかな。


よくわからず好きなのだから、

よくわからず好きでなくなるのかもしれないでしょう。


だからわたしは夜な夜な好きを集めている。


あなたへの好きを確かめ抱きしめる。


ねえどうか、ずっとこのままわたしに取り憑いていてね。


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