お題:雨

アイスを咥えて俯く足元にひと雫。

ふたつみつと増えていき

シャワーの如く降り注ぐ。


立ち込める埃っぽい匂い。

東屋の隣に座るきみと同じ。

汗にまみれ白球を追い続けた坊主頭のきみと。


「よし、踊ろう」

「雨にまで打たれろってか?」

「人生これからだよ、水も滴れば男の涙もバレないよ」

「泣いてねぇ!」

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