お題:香

茶褐色の粒がしゃらっと落ちる。

ふわりと昇る湯気。

一吹きすれば立ち込める香ばしい匂い。

ごく、あちっ!


明後日になれば飲める

回を重ねる毎に美味くなる

きみが淹れるコーヒーを思い浮かべる。


好きだけど

下手に積んだ経験が邪魔をして

闇雲に踏み出せない。

ほろ苦い幻が今夜も現れて

堂々巡りで更けていく。

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