仮想粒子の葬列
ゆくゆくはこれらの細胞も
みな死滅してしまうというのに
なぜ記憶だけはいつまでも
私を私たらしめていやがるのだろうか
それともそれらもまやかしと思うべきなのか
みな死した細胞による言い伝えに過ぎず
生ものなんざ存在しないのだと
そもそもこの嘆きこそを
言い訳と揶揄しておくべきなのだろうか
これが動的平衡か
そうして不可抗力の分解と不可視の合成を
幾度となく繰り返してできたのが
この程度の詩しか書き連ねられぬ私らしい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます