転移魔法は他者のみを転送することはできず、必ず自分が移動する必要があります

 今回は、ちょっと違った観点の解析を行います:


36日目

 ・ドリンク単品 = 2,100G

 ・ライス/パスタメニュー = 12,300G

 ・パンメニュー = 7,550G

→計:21,950G [37人]


37日目

 ・ドリンク単品 = 2,150G

 ・ライス/パスタメニュー = 10,750G

 ・パンメニュー = 12,450G

→計:25,350G [42人]


38日目

 ・ドリンク単品 = 2,550G

 ・ライス/パスタメニュー = 9,900G

 ・パンメニュー = 12,700G

→計:25,150G [44人]


39日目

 ・ドリンク単品 = 2,150G

 ・ライス/パスタメニュー = 13,100G

 ・パンメニュー = 11,500G

→計:26,750G [44人]


40日目

 ・ドリンク単品 = 3,150G

 ・ライス/パスタメニュー = 13,000G

 ・パンメニュー = 13,000G

→計:29,150G [48人]


 さて、データが出揃でそろいましたので、ここから考察です:


・『ライス/パスタメニュー』と『パンメニュー』の売上が、均衡している

・40日目は、作者もビックリのピタリ賞だった

・パンメニューの方が『調理時間が短い』

・バターサンドなんて、パンを切って、バター挟んで、あぶるだけだし

・ホイップサンドに挟むホイップクリームも、朝の仕込みで前もって作ってある

・でも、やはり、繁忙時間の昼時は、ライスメニューが多く出る

・パンメニューは、それ以外、朝と昼過ぎの注文が多い

・そして、その昼過ぎの注文が前シーズンよりも、圧倒的に増え

・更に売上が増加することとなった

・いちごサンド、大人気

・途中でイチゴの在庫がなくなって、販売中止になった

・常連客も増えてきた

・その人たちは、案内して、フェンス部分とブックシェルフを見てもらった

・家具、おおよそ好評、常連さんには特に

・アリサさん、有能すぎる

・なんの説明もなく、全てのメニューの調理を担当してくれた

・接客も完璧

・めっちゃ勉強になりました

・美少女ウェイトレス3人を見ようと、各地からお客さんが集まってきた

・ミエルさんの体を触ろうとしたオジさんが、電気的な力で処罰された

・アリサさんの体を触ろうとしたオジさんが、物理的な力で処罰された

・ヒヨリちゃんの体を触ろうとしたオジさんは、俺が厳重注意した


 また、ここからは、新メニューに関する補足説明です:


・無糖カフェオレ:牛乳まぜた

・有糖カフェオレ:砂糖が高いので、50Gプラス

油淋鶏ユーリンチー:香味ソース=ネギ+生姜+◾️+醤油+酢+ゴマ油

・ペペロンチーノ:オリーブオイル+◾️、途中でで汁を入れる

・いちごサンド:スライスしたイチゴをのせる


 さて、突然ですが、ここで問題です。

 ◾️に入る食材は、何でしょうか?

 制限時間は5秒:


◾️◾️◾️◾️◾️

◾️◾️◾️◾️

◾️◾️◾️

◾️◾️

◾️


 正解は『ニンニク』でした。

 『+鷹の爪』でもいいかもしれません。

 これで、考察を終わります。

 お疲れ様でした。






*****






「アリサさん、ありがとうございました。

 なんというか。

 勉強になりました」


「こちらこそ。

 こんなにメニュー数を増やしているなんて。

 あなたを見くびっていたわ」


 俺とアリサさんは、かたく、握手をする。

 アリサさんは、想像以上の握力で。

 手を離すことも難しいくらいだった。

 そして、彼女は。

 こんなことを、言い出したのだった。


「ユニークスキル、『喫茶店操作権限』、コピー!」


 ・・・


「え?」






*****






 〜 しばらくお待ちください 〜






*****






「ごちそうさまでした」


 10秒くらい、手を握り合ったのち。

 俺は。

 やっと、状況を理解したのだった。


「転生特典、パクられた!!!!」


 そして、アリサさんは。

 逃げるように、喫茶店の外に出た。

 すぐに、俺は、追いかける。

 が、扉を出た先で、追いついた。


「喫茶店、オープン!」


 アリサさんの、その声、命令に応じて。

 俺の喫茶店、その道の向かい側に。

 俺のと。

 全く同じ。

 喫茶店が、出現!!


 アリサさんが振り向くと。

 それはそれは、悪い笑み。

 それが、ドロドロと。

 顔面からあふれ出していた。


「これで、舞台は整いましたね。

 競合さん」


 ミエルさん、ヒヨリちゃんも喫茶店の外に出てくる。

 ミエルさんは、驚いた表情を見せず。

 いや、というより、ものすごく、ニヤニヤしている。

 この天使!

 気づいていて、あえて、泳がせたな!!


「ミエルさん、1つ質問していいですか!」


「どうぞ」


「アリサさんの、転生特典の個数を教えてください!」


「10個よ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る