第3話 だからグィネヴィアとは出遭わないの!
「アーサー・ペンドラゴン……ねぇ」
中学生のときに、ちょっとばかりハマって読んだ文庫本が、アーサー王伝説だった。
聖剣エクスカリバー⭐︎なんつうカッチョいい名前のアイテムに惹かれて読んだけど、冒険とか探求よりも色恋沙汰の修羅場が多くてゲンナリした記憶がある。聖杯の騎士とか格好イイ名称をつけといて、ほとんど詳しい描写はナシ。いや、本がいけなかったのかもしれないが、片思いとか失恋ならまだいいほうで、裏切りだの不倫だの、そもそもアーサー王自身、配偶者の姿に魔法で化けて騙した相手を孕ませたという親父の所業から生まれている。最悪だろ。
「やだね。カメリアドの援軍になんて行かない」
「王妃を迎えるためですぞ!」
「ぜってぇイヤだ!」
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