第230話◆買い物方法 心理編
土曜に近所の店で味の素マヨネーズ、レタス、パンが安くて欲しかったが用事があった為、後で買いに来ようと我慢した。欲しい気持ちは徐々に高まり、焦燥にも似た感情が募る。
しかし、次の日曜にはすっかり忘れてしまい、元よりマヨネーズはあるし、自分でパンを焼いた。
なんだろう? この新しい物がどうしても欲しくなる感じは…精神的にコントロールが効かなくなった自分を根源的に考えてみた。
◇ ◆ ◇ ◆
人間は猿から分岐した生き物であり、他の動物との違いは「話す事、物を使う事」。
恐竜も死に絶えた過酷な氷河期を生き延びた祖先、毛皮をかぶってマンモスを追い、凍った海を渡った末裔が今生存している人類である。
と考えたら、貯食行動、収集癖、所有欲、独占欲、求愛行動すなわち生き残るために、命をつないで行く為に、備わった適応力を持つ遺伝子が綿々と受け継がれ、本能的に新鮮な食べ物を欲し、鳥などの求愛行動あるいは氷河期の経験から衣類を欲し、犬やカラスの巣作りにもみられる趣味物の収集。
物を手に入れると言う事は、生存戦略に勝ち残ったDNAの本能の現れ。
しかし、本能に従ってばかりいるとトラブルを生む。人が多くなるにつれ、集団生活において社会性が必要となり、十戒、ハムラビ法典等のルールを科する事となる。
これこそ、理性によって自分自身をコントロールできる大脳皮質の発達した人類である。
好きなだけ買い集め、物に埋もれた環境は動物の巣と同じ。自制心を持つ人類であったら、欲しいと思った物を吟味するはずある。
◇ ◆ ◇ ◆
月初に通勤定期をクレジットカードで購入したため、毎日見るエポスアプリ(ゲームによるポイント獲得と投資した増減の確認)で、請求額6万円を目にする度に、あれ欲しい、これ欲しいと思う気持ちにブレーキがかかる。
これこそ人類の証、理性で自分自身をコントロールできる良い方法かもしれない。
くだらない精神論で申し訳ない…
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