第115話◆土地の返納
貧乏人には関係無いと思うだろうけれど、親が亡くなれば遺産問題が浮上する。
仲の良い兄弟姉妹とは揉めたくは無いものだ。
20代の時に遺産相続に巻き込まれ、親族には不愉快な思いをさせられた。
そしてその時を踏まえ、実家の親が山の土地を返納しようとして自治体に断られた。
自治体としては、固定資産税が欲しいし、問題が出るかもしれない土地の保有は面倒なだけである。
そもそも土地とは、誰の物でも無い。人間が住もうが動物が侵入しようが自由である。生物は生きる為に、自然の変化に伴い、温暖な地域や獲物採取をしやすい場所へと移動するものである。
縄文時代から弥生時代へ、狩猟社会から農耕社会へと移り、稲作の始まりによる定住化から土地の所有という観念が生じた。
そして、地租改正・農地改革により土地が分配されて近年の土地は売り買いされる物という意識が確立した(おそらく)。
民法が改正され「国庫帰属制度」が2023年に施行されるそうだ。
色々と改正理由があるだろうが、「もしも水源を外国人に抑えられたら」と考えると、しっかりと国が土地を管理すべきである。
ちなみにシンガポールはマレーシアから水を買っている。アラブ首長国連邦の高速に生えるヤシの木は、道路脇に設置されたパイプの水を止めると即枯れる。砂漠であるエジプトは、ナイル川沿いにだけ人が住んでいる。
相続放棄をすれば、うち捨てられた山を手放す事ができるが、実家が建っている土地まで諦めなければならなくなる。
しかし、この新制度を利用すれば、不要な山の土地を国に帰属させられるかも…
多大な期待は無用、放置していたから崖状になってしまったそうだ。
それならば、痩せた土地を蘇らせるクローバーやレンゲを植えて、養蜂でも初めようかしら?
夢を見るだけなら、タダである。
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