第24話 捨てられた真実

それから1ヶ月


三上の家に桜祐は、出向いた

挙式の話と勘違いして

悠里の両親はウキウキとして

桜祐を出迎えた。


桜祐の隣には弁護士と秘書の田中が

付き添っていた。


「まあまあまあまあ桜祐様

良くいらっしゃいました。」



「今日はお話があって

まいりました。」


「はいはい(笑)」

悠里の父三上達成とその妻智和は

万遍な笑顔で3人を、リビングに

通した。



「今日は悠里さんとの縁談

の事でまいりました。」



達成も智和も顔を見合わせて

ニッコニコ


「悠里は三上の養女で、

三上の血筋ではないと言うのは

本当ですか?


悠里は誰の子で誰が親なのです?」



「え?

誰がそんな事を、悠里は

確かに三上の子です。

私達の娘ですよ‼」



「そうですとも。ホホホ 

何を言ってるんですか?

バカバカしい。」



「調べはついています!

コチラの条件は、悠里さんとの

接近禁止、三億円の返済


これが出来ないなら警察に

詐欺で相談します。」



「まてまてまて、

悠里は本当に三上の子なんだ」


「あなたがた2人の娘では

ない事は調べがついています。

では・・悠里さんは

誰の子なのですか?」



達成と智和は顔を見合わせて



「それ・・・は」-




「悠里は、私の妹の子です。

三上の血をひいています。

妹から取り上げて


智和がそうしないと私の会社が

潰れてしまうと・・


加納様が後ろ盾なら鬼に金棒だと

私もその話に乗りました。」



「悠里の父親は反対しなかったのか」



「悠里の父悠介は、妹が妊娠

しているのを知らずに

海外へ派遣医師として旅立って

いたんです。」



「結婚は?」



「まだ妹は、17歳で

とても1人では育てられなく

泣く泣く養女の件を、承知しまし た。」



「何故悠里さんに虐待まがいなこと

を、していたのですか?」


「悠里が逃げたら・・

困るので逃げないように・・」



「あなたの姪でしょうが

愛情はなかっのですか?」



「・・・」


「今妹さんは何処に」


「分からない‼

あの日のまま居なくなった。」



「居なくなったんでは無く

智和さんあなたがたが追い出し

たんではありませんか?‼

前三上本家にお勤めされていた方に

お聞きしましたよ。」

出来る秘書田中がおいつめる。


「チッ」


「えっ智和

本当なのか‼」


達成は、智和をビックリした表情で

見た。


「だったらナニ‼

あんたが、妹、妹煩かったから

目障りだったのよ‼

このシスコン‼」



「あんたが悠里を、愛せなかった

のは、悠里が妹の子だったから

でしょう、

兄であるアンタは他の男とデキた

妹の子が憎たらしかったん

だよね(笑)私にはどーでも

良かったンだけど━━━━‼」



「何言ってる・・・」


「アハハ他の男の種なんて

許せなかったんでしょう。

歳の離れた大事な妹だったモンね

まあ!アンタの愛情は、

何時も妹に向いていたし

私も、アンタの事金が無いなら

相手しなかったわよ


もう潮時ね!」



「智和、」







桜祐は、項垂れた。

悠里を、攻めたが悠里は、ちゃんと

三上の血を引いていた。



「だからなんなの!

今からも加納から援助は、

していただくわ、


でないと悠里コッチに返して貰うし

もっといい所に嫁にだしますワ。

たっぷり金使わせて


たーっぷり頂くものは

いただきます。


歳なんて関係ない、金持ちのジジイ

なら大歓迎だわ笑」


掴みかかろうとした桜祐を、

秘書の田中が止める。


「駄目です、落ち着いてください。

暴力で訴えられます。」



「悠里さんも、もう子供では

ありません。

あなた方の言いなりになる歳では

ないですよ!」



「悠里さんに接近した場合

裁判になります。

三上分家はとりつぶしでしょう。

三億円の返還は、土地家屋

を、売りに出せば、それなりの

お金になります。


三上本家より

絶縁が言い渡される

はずです。


もうすぐ本家から弁護士が

来て、私と三上本家の弁護士と

お話を致します

よろしいですね。」



三上達成は、諦めたようで

「智和、もう無理だ

訴えられたら塀の中だ

言われたようにしよう。



悠里に対しては申し訳無い

もう自由にしてやろう

俺の妹の子なんだ

俺も目が覚めたよ。」



「何言ってんの‼

もう売るものは悠里しかないのよ

あの子に稼いで貰わないと

私達、どうなるのよ。」



「土地と家を手放して

マンションにでも移ろう

食べるくらいは会社と工場を

手放せば、なんとかなる‼」



「は?バカ言わないでよ!

私は嫌よ‼」


桜祐は、震える声で言った。

「こんな親でも悠里は、

お前たちを思って

悠里がどんな生活を送って来たか

知らないだろう。


でも智和さん

貴方と血縁関係が無くて良かった


祖父があなたを嫌ってましてね

流石とおもいましたよ。」



「あ、ああ~あの老耄?

金持ちと思ったからホイホイ

言う事聞いてたけど

やりづらかったワァ~

目障りだったんだよ‼💢

あのクソジジイ(笑)」



「祖父は、アンタの素行の悪さを

ずっと嫌っていた。

悠里を、イジメやがって

このぉ根性腐れが💢💢」



「フン悠里は返して貰います

アンタ

悠里に手をつけてないでしょうね

つけていたらその分払ってね、

傷物にしたんだから賠償金

たんまり弾んで貰うわ。」


「もうやめろ智和‼」



「アンタが根性無しだから

こんななるのよ💢

アンタのせいよ‼」


散々智和は、ゴネまくり

智和と達成は、大喧嘩の末

離婚した。


達成は、本家預かりとなり

三上の家でひっそり暮らしている。


悠里の母親は、悠里を捨てた分け

ではなかった。

桜祐は、その事を、早く悠里に

知らせてあげたかった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る