第16話 独自研究 わたしの警察改革案

 こんにちは。草原守拙です。


 わたしはこの度、自己の注意力不足により朝の散歩中にズボンのポケットに入れていたSuicaを恩田川の横浜市青葉区側に落としてしまい、わたしの居住区である緑警察署ではなく青葉警察署にどなたかが拾得して届けて頂き、青葉警察署にて受け取ることができました。習得された方はお名前などを伏せて立ち去られたそうで直接、または間接的にでもお礼を言う事ができず、大変申し訳なく思うとともに感謝をいたします。ありがとうございました。


 これだけでしたら、良いこと尽くめで安堵して終わりなのですが、ちょっと一つだけ立腹している事があるのです。そこから、警察改革の一アイデアを想起するに至ったので、紹介させて頂きます。


 わたしがSuica紛失に気がついたのは六月八日の夜でした。狭い部屋のどこを探しても見つからなかったのです。

 それで、わたしは対人恐怖症ですので前妻でわたしの庇護者代行をボランティア同様にしてくれているペリカンさんが、翌九日に図書館に言ったついでにわたしのアパートから一番近い派出所である十日市場駅前交番で年配男性の相談員の方にお訊ねしたところ、どうも青葉警察署にあるようだということになり、遺失物届けは本人が提出しなければならないと電話連絡して来ましたので、とりあえずわたしは急いで行きました。

 しかし、交番内には相談員さんの姿はなく、若い制服警官が一人座っていました。わたしは社会人として当然の謙譲語で話し、控えめな態度で遺失物の件で参りましたと訪問の意を説明しましました。


 ところがその制服警察官は横柄な態度かつ頓珍漢なことばかり言います。その物言いは仮にもこの国の主権者であり、年長者でもある人間に対する態度ではありませんでした。彼はペリカンさんが相談員さんに遺失物について話したことを知らなかったのでしょう。それはそれでいいのですが、頭の回転が良くて気が利く人間ならば、相談員さんが応対したのだと気がつくと思いますが、おそらく自分がそのことを知らない=誰も来ていないと勝手に思いこみ「ここは交番だぜ、警察署だろ」と高圧的態度でわたしを威嚇した上、面倒くさそうに遺失物届けを出しますが、ペンを出してくれもしません。「恐れ入ります、書くものを貸してください」というとまた面倒くさそうに出して来ました。

 そして、緊張で手が震えてうまく遺失物届けが書けないわたしに「ちゃんと読めるように書いてよ」などと上から目線で言うのです。わたしは気が短いので、内心キレていましたが、交番で警察官と喧嘩しても勝てませんし損になるのでグッと我慢しました。


 その後、ペリカンさんが話をした年配の相談員さんが裏から現れて、以降、物事はスムーズに運びました。

 しかし、若い制服警官はわたしの次に訪れた同じく落とし物の相談に来た年配の女性にも生意気な口を聞き、挙げ句の果てには二人も来訪者がいるのに裏に去ってしまいました。相談員さん一人が二人の応対をしてくれます。若造は何さまのつもりなんだろうとマジギレしたわたしはTwitterにこの顛末を書きました。緑警察署に苦情を入れても無駄でしょう。苦情を言うなら警察庁長官かな?


 さてここで、まず言いたいことは「制服警察官というのは一般市民より何か偉い階級なのか?」ということです。いったい警察官の給料はどこから出てくるのでしょう? もちろん、国民が支払った税金からですよね。警察官とて公務員です。ならば当然公僕であり一般国民に対して横柄な態度を取ったり、年長者をバカにしたような言葉を発することなど、あってはならないと思います。


 次に言いたいのは、巡邏の制服警官はなぜ、拳銃を常時携帯しているのでしょうか? 捜査一課の刑事でさえ、上長の拳銃携帯許可があって初めて厳重に保管されている拳銃を所持するのに、事件の捜査などおそらくはしない制服警官が拳銃を常に持って、無言のうちに国民を威嚇している現状は見過ごせません。USAと違って一般国民のほとんどは拳銃類を持っていません。これは過剰防衛だと思います。必要のない武器です。


 三番目に言いたいのは、司法警察は事件事故の捜査だけではなく、運転免許の更新、車庫証明、犬の飼育の鑑札、古物商の鑑札などのほか、道案内や、わたしのような遺失物の確認など『行政サービス』という公務員としての仕事がたくさんあります。

 ならば、事件事故などの司法警察と行政サービスの部門が一緒になっている交番(派出所)など必要なのでしょうか? 地方で警察署まで遠いところに駐在所を置くことは必要だと思いますが、車で数分のところに警察署があるのに、交番を置いておくという理由がよくわかりません。署から主要駅まできて監視していればいいのではないでしょうか?

 交番にいる警察官は基本的に巡査か巡査長でしょう。彼らが大事件に常に関わるとはわたしには思えません。やることは警察署の出先機関、フロントマンの顔として、行政サービスを行うのが主な仕事でしょう。道案内など、スマホでマップを見る時代ですよ。必要ですか? そうすると遺失物を預かったり、迷子を保護するなど、行政サービスが中心なのです。そこに、まともに相談者、依頼者に応対ができない若造がいたら、国民が不愉快になるだけだと思います。警察不信が大きくなります。わたしはもう、何があっても交番には入りたくないです。しかし、世馴れた年配の相談員さん(おそらく、定年された警察官だと思います)の方が優しくて国民も接しやすいと思います。相談員さんだけだったら、わたし交番に入れます。


 神奈川県警は日本の都道府県警でも有数な不祥事の多い警察です。ここは思い切って、警察官の教育をしなおさないと、いずれとんでもないことがおきますよ。

 今回の十日市場駅前交番にいた若造など、どう見ても柔道経験者ですから体育会系で、最上級生時に下級生をあごで使ったり、いじめていたという事が顔に出ていました。そういう者は行政サービスの接客応対などできっこありません。機動隊とか、レンジャー部隊、刑務官にして囚人いじめでもして逆襲されればいいのです!


 あっ、ちょっと感情が爆発してしまいました。でも、ああいう警察官が、のさばっているのは現代の日本という国が腐敗しきっている証拠でしょう。


 さようなら。

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