時がわたしを連れていくので

留まることはできないのだが

知ったかぶりの外野は言うのだ

(前を向いたら?)

(足許見たら?)

大手を振って踏み出していく

確かな軌跡を軽やかに刻もう

キレイに生きられなくていい

(変わらないよね)

(頑固だよね)

進歩がないのはどちらだろう

思考停止は安易な手段

お眼鏡に適わずごめん遊ばせ


時がわたしの背なかを押すから

否が応でも前のめりなほど

生きていくとは進むということ

妄想や後悔のなかにいようが

時間が止まるわけではないから

やっぱり進んでいくしかないのだ


自分を生きるしかないことに

腹を括れたらしめたもの

誰かの生を気にするでもなく

散る日を恐れることもなく

道の先へと歩いていこう




20210108

アトリエ部文芸展 第百十四節「進」

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