第36話 大きな木を探して

 ヒビキたちを乗せたトリップ号は、クリスタルがある場所へ向かっていた。

「見えたぞ!」

「あれは、やすらぎの森!」

すると、やすらぎの森にたどり着いた。

「森林法による定義では、森林とは、木竹が集団して生育している土地及びその土地の上にある立木竹、前号の土地の外、木竹の集団的な生育に供される土地のことをいう。ただし、主として農地又のうちまた住宅地若じゅうたくちもしくはこれに準ずる土地として使用される土地及びこれらの上にある立木竹を除くとしている。樹木が密生している植物群落を樹林という。高木からなる樹林を森林、高木林、低木からなるものを低木林という。森林、高木林のうち、比較的小規模ひかくてきしょうきぼ・低密度のものを林、そうでないものを森とも呼ぶが、明確な区別はない。なお日本語の林は生やしを語源とし、森は盛りと同語源であるという。日本の農林水産省は、人工的なものを林、自然にできたものを森と定めているのは語源に沿ったものといえる。なお、林業分野ではむしろ人工林を指して森林と言うことが多い。また、これも科学的な用語ではないが、木の比較的まばらなものを疎林そりん、密集したものを密林という。広域にわたって樹木が繁茂はんもし、高所から見ると海のように見える大きな森林を樹海という。森林は、樹冠投影面積じゅかんとうえいめんせきが十パーセント以上であり、一ヘクタール以上の広さがあり、成木となると五メートル以上となる樹種の樹林であり、農地等森林以外の目的に使用されていない土地と定義している。ただしこの定義の場合、低木林は森林にふくまれないこととなる」

「木々がしげっている!」

「自然がいっぱい!」

やすらぎの森の雰囲気ふんいきを感じているヒビキたち。

 ところが、

「早く助けて!」

シカの女の子がゴブリンにおそわれている光景を目撃もくげきした。

「ゴブリンは、ヨーロッパの民間伝承やその流れをむファンタジー作品に登場する。伝承や作品によってその描写びょうしゃは大きくことなるが、一般いっぱんみにくく邪悪な小人として描かれることが多い。また、ドイツのコボルトは、ゴブリンのイメージに重なる事もあり、英文ではしばしばゴブリンと訳される。 なおホブゴブリンは、密かに家事を手伝う善良な妖精ようせいというのが伝承での姿だが、トールキンの物語のホブゴブリンはゴブリンに似たもっと大型の生物とされていることが多い」

「行こう!」

「うん!」

現場に向かうと、ゴブリンにとらわれたシカの女の子の救出作戦が始まった。

 すると、雨がってきた。

「僕がみんなを守って見せる!」

ヒビキは、サファイアのマジカルジュエルを魔法まほうの筆にセット。それを仲間たちに向けてると、

「クリアーリフレクション!」

ヒビキたちの周りに結界ができ、ダメージを最小限におさえた。

「本番はまだまだこれから!」

リンリンは、ガーネットのマジカルジュエルを魔法の筆にセット。それをモンスターに向けて振ると、

「フレアブレイズ!」

タンタンの魔法によって、モンスターの撃退に成功した。

「シカは、草食性で、ウシのように四つに分かれたを持ち、反芻はんすうによる消化を行う。オスは枝分かれしたツノを持ち、枝角と呼ばれる。多くのシカ科のメスはツノを持たないがトナカイはオスメス共にツノを持つ。ウシ科の動物のツノはほねしんを角質がおおっており生え替わらずに一生伸び続けるが、シカのツノはこつ組織そしきからなり、毎年生え替わる。春季の生えたばかりの角はやわらかく表皮に覆われているが、秋季の骨化した角は固く、表皮は脱落する。 体の大きさは体重七キログラム程度のプーズーから、体重八百キログラムにも及ぶヘラジカまで様々である。シカのひづめには、ヤマビルが穴をあけて寄生することが知られており、ヤマビルの生息域の拡大かくだいにシカが関与していることが疑われている」

「助けてくれてありがとう!私はメイ!」

メイはヒビキたちに挨拶あいさつすると、

「さあ、ハミングタウンに帰ろう!」

「うん!」

ヒビキがスマートフォンで転送アプリを起動して、ハミングタウンに帰ったのであった。

 その後、

「地図を広げてみるわ」

リンリンはスマートフォンで地図のアプリを起動する。

「ここのど真ん中に、ランドツリーという大きな木があるみたい!」

「そこにクリスタルがあるのだろうか?」

「行ってみるしかない!」

クリスタルがあると感じたヒビキたちは、ランドツリーへと目指すことになった。

 一方その頃、アラシもやすらぎの森にいた。

「忠告しておく。ここは道がふさがっていることを…」

アラシはこう言い残して、どこかへと去っていった。

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