第1話③未婚の男女

再び圭一は履歴書を一読した。

「──良いでしょう。合格です」

「本当ですか!?」

「はい。来月1日から来てください。詳細(しょうさい)はこちらに書いてありますので、よく読んでおいてください」

「分かりました。ありがとうございます」

「はい。では、今日はこれで」

「ありがとうございました!」

「はい」

「失礼しました」

そう言って一礼し、弥生は院長室を出て行った。

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