7th story

頑張ったんだよって

自慢したいわけじゃない


でも、

そうかといって何もしてないわけじゃない


ただ認められたいだけ



よくわからない気持ちを

ほったらかしにしてたら


こんどはその認めてもらった言葉さえ

うまく自分のなかに入れることが

できなくなってしまった



褒めてもらえるのは嬉しい


そのはずなのになぜだか


”自分なんか” って思って

ただ上辺だけの言葉なんじゃないかって



いつか言われたことがある


”上ばっかり見て歩いてたら

 疲れてつまづいてしまうよ

  だからときどき止まってみたりして

   足元の花でも見てみなよ” って


ふと、あのときの言葉が頭をよぎった


まさに今がその時なのかもしれない


でも、

止まっている時間すらもったいないときは?


あれ?おかしいぞ

いつもならそろそろ何か思いつきそうなのに


今日は中途はんぱの消化不良


最初のひとことさえ言えたら

楽になれるのにな



……きっと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る