第20話 深緑野分『この本を盗む者は』
あらすじ
【2021年本屋大賞ノミネート作品】少女たちは本の世界を冒険する
2021年本屋大賞ノミネート作品
「キノベス!2021」第3位
「ああ、読まなければよかった! これだから本は嫌いなのに!」
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、父の代わりに館を訪れていた深冬は残されたメッセージを目にする。
“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”
本の呪いが発動し、街は侵食されるように物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り世界が元に戻らないと知った深冬は、探偵が銃を手に陰謀に挑む話や、銀色の巨大な獣を巡る話など、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて――。
「呪われて、読む。そして書く――私たちは!」
森見登美彦氏 推薦!
引用:Amazon
感想
情景が鮮やかで躍動感があり、まるでアニメの世界に入ってしまったかのようだった。
主人公は、本嫌いだが、冒険を通して
本が好きになっていく。
「文字をたどっていくうちに冒険の道が開け、主人公と手に取って作品の世界に浸れば、どうにか寂しさを紛らわせることができた」
という読書を耽るようになった主人公の心情に共感した。
本が好きになったあの頃を思い出した。
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