銀色の魔女見習い

魔女名鑑：夜風一派

『妖怪夜風』

✡夜風一派について：

日本裏世界――『幽世（かくりよ）』にて、1000年を超える期間に渡って、後に『妖怪大将棋』と呼ばれる戦争が続いていた。

妖怪とは、『怪物』の日本での呼び名である。

その妖怪のひとりである夜風を筆頭に組織された夜風一派と、日本古来から続く幽世文化に反旗を翻した『八神命（やがみみこと）』との長い戦争が、我々の知らぬ所で起こっていた。

妖怪夜風を始めとする幾人かは、スコットランドカヴンの議会メンバーであった。よって、可能な限り調べたので、これも紹介する。前項までで紹介していなかった現、元議会メンバーについてもこちらで紹介している。

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●妖怪夜風／ようかいよかぜ

真名：同上

二つ名：同上

魂の色：夜空色／詳細不明

種族：怪物／風の妖怪

生年月日：不明

没年月日：不明(生死不明という意味で)

魔力最大値：不明(計測不可能)

身長：170cm程度(目算)

外見年齢：20代

使用魔法

・風になる？(変身またはテレポート？)

・その他不明

特徴：

いきなり殆どの項目が不明である。夜風一派頭目、さざなみ神社に棲み憑く『悪い妖怪』。

夜空色の長い髪に紫に光る瞳と、妖しい雰囲気を漂わせる淑女の見た目をしている。絢爛な和服に見を包み、不敵な笑みを浮かべる、幻想的な美女。風になるという正体不明の魔法――妖術を使い、世界中どこへでも吹き抜けることができる。彼女を捕まえることはできず、あらゆる干渉ができない。物理的な結界もやすやすと越えるような、『風である』ならば不可能であろうこともやっているので、そもそも『風になる』というのが嘘なのかもしれない。

単純な肉体や魔力に物を言わせるような『怪物』とは全く異なり、『妖怪』というものは人を騙して操ったり、籠絡して堕落させたりと、非常にいやらしい。中でも彼女は1000年を生きる『大妖怪』である為、人間より何枚も上手なのだ。出会ったら最後、抵抗もできずに『なんでも』されうるだろう。

しかし、仲間達との酒の席などは何よりも尊ぶらしく、それを破壊されそうになったことで、八神命とは永遠にも思える時間、全力で争っていた。何より老獪で狡猾な彼女は、1000年越しの計画を悟られないように少しずつ進めていき、遂に八神命を打倒した。

それにより、思う存分宴ができると思いきや、満足して成仏してしまったのだから、妖怪というものは本当に意味不明である。

カヴンでは特に何もしていなかったようで、ヨーロッパの情報を得ていただけらしい。イザベラ・エンブレイスやその前任議長サリーとの間でどのようなやり取りがあったのかは結局分からないままである。

また、怨霊災害時には彼女と、その子飼いである術師達を引き連れて、主に日本とアメリカ、オーストラリアの怨霊鎮圧に貢献した。詳細不明ではあるが、その実力は疑いようが無い。