十一本目 ゴールイン

 私あまりにも疲れていた時目の前の踏切がゴールテープのように感じられたんです。

これを超えてしまえば全てが楽になるとその時たしかに思ったんです。

なんとか踏切の土台を踏みつけるようにして踏ん張って電車が過ぎるまで耐えました。

後日同じ踏切を通ったのですが踏切の下に花束が添えてあったのですよ。

私は疲れていたのも確かですけどそれだけだったのでしょうか。

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