ホームレスなおじさん

ShuRi

第1話わたしとカレ

私は今部屋の片隅で泣いている。

電気を付けることさえ忘れ、帰宅してすぐに涙が止まらなかった。


ついさっきのことだ。


私には付き合って半年のカレがいる。直人と私は課は違うが同じ会社の同期だ。

会社に入って3年、私たちを含めて同期は直人・あゆみ・俊哉の4人だ。

入社してからよく励ましあったり愚痴を言いあったりしながら毎日を乗り切っていた。

社交的な面の評価の高い直人はすぐに営業部に配属され、私とあゆみと俊哉は入社して1年後あゆみは総務、俊哉は企画、私は経理とバラバラになってしまったが、

相変わらず4人でたまに集まって飲みに行ったりとそれなりに楽しい毎日を過ごしていた。

そのうち、あゆみや俊哉は同じ課の人と付き合うようになり、自然と直人と一緒にいることが多くなった。


そんな半年前のこと。直人に会社の帰りに飲みに行き「付き合おう」と言われたのは。

直人のことはとても頼れるし、今までずっと一緒にいて安心する存在だったから、特に深く考えずに「いいよ」と言った。


付き合ってからも特に何が変わった訳ではなく、以前より一緒にいることが増え、

自然に自然に私はだんだん直人の事が大好きにだっていた。

直人もきっとそう思ってくれていると思っていた。さっきまでは・・・・

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