第32話 無限コンチェルト & 蛇の魔術師
作品名:「無限コンチェルト」「蛇の魔術師」
ジャンル:小説 ファンタジー
作者:グレッグ・ベア
宇佐川 晶子 訳
初版発行 1987年 1988年
【あらすじ】
詩人を目指す少年、マイケル・ペリン。彼は知り合いの音楽家にいざなわれ、彼の古い屋敷に入る。そこで何者かに脅され、逃げ回るうちに異世界に入り込んでしまった。
そこは妖精が人間を支配する世界。しかも、著名な芸術家たちが囚われていた。
【紹介文】
この作品は、傑作だと思っているのですが・・・残念ながら、絶版になっているようです。
(古本では結構出回っているようですが)
私は、日本語訳だけで満足できなくなって原文のペーパーバックも買って読んでしまいました。(結構、ぶ厚いのですが)
情景の表現が、非情に素晴らしく美しい絵を思い浮かべてしまうようです。
マイケル・ペリンは冒険の旅に出るのですが、決して幸せだったり胸躍るようなワクワクな冒険ではありません。
好きになった女性には裏切られたり、いろいろな人物に利用されたりします。
そして、無限コンチェルトの最後には利用価値がなくなったとして異世界を追放され人間の世界に戻ってきてしまいます。
ところが、続編の蛇の魔術師では妖精の世界で身に着けた力を使ってだんだんと重要な立場になっていきます。
少年の成長物語として読むことができます。
一方で、妖精と人間という二つの文化がぶつかり、軋轢を生む状況。
これは異なる二つの文化がぶつかりあうことに対するメタファとして読めます。
この本は、いろいろなテーマが盛り込まれており視点によっていろいろ楽しめます。
文句なしにお勧めできる本ですので、よろしかったら読んで見てください。
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