彼岸花

あなたのことを嫌いという人がいる。

あなたのことを好きだと言う人がいる。

どちらにもそれぞれ理由があって

どちらにもそれぞれ思いがある。


あなたはそんな外の思いは関係なく

花を咲かせる時期になれば

花を咲かせる


誰の評価も気にせずに

誰の想いも気にせずに


自分の流れに沿って

タイミングで

咲くべき時には

花を咲かせる


人があなたに見とれようが

気持ち悪がられようが


いま

あなたを美しいと

心から思い。

目を潤ませる私も


昔はあなたのことを

嫌いと言い

気持ちが悪いと口にした


あなたの魅力が分からない

それが

あの時の私


そして

あなたの魅力が分かる

それが今の私


そんな私の気持ちは

一切関係なく

あなたは

あの時も今も

変わらず、

美しく咲く


分かるものには分かり

分からぬものには分からぬ


そしてあなたは

そんな私の未熟ささえ

あなたの中には存在しない


ただ

美しく咲くだけ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る