モンブラン
「ごめん」「ごめん」
か細い彼の手が
優しく私の腕に触れる
彼の優しさがそこはかとなく伝わる
柔い男に包まれたい気持ちで充満する
感触が記憶され
手の指先の
ほんのわずかに触れた感覚が
折り重なる
ふわふわと幾重にも身体を重ね
私は甘美を帯び漂わす
柔らかな餡はいつのまにか
私を覆いかぶし
私は甘いモンブランと化す
触れれば壊れてしまいそうな柔らかな彼が
私を柔らかに包み込む
私は甘い甘美な味と香りで
一つの大人の味となった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます