異世界転生6周した僕にダンジョン攻略は生ぬるい ~異世界で千のスキルをマスターした男、もう疲れたので現代でお金貯めて隠居したい~
第954話 【バブル弾ける日本本部・その2】バブリーな五十鈴ランドの乗員を紹介するぜ! ~バブル世代の定義って意外と高齢なので日本本部にも直撃世代はいない事実~
第954話 【バブル弾ける日本本部・その2】バブリーな五十鈴ランドの乗員を紹介するぜ! ~バブル世代の定義って意外と高齢なので日本本部にも直撃世代はいない事実~
五十鈴ランドは絶賛ティラミス爆撃中。
爆撃はオートメーション化されているので、乗員はリラックスして戦いに備えている。
艦長は当然、逆神五十鈴。
32歳。バル皇族逆神家の第二世代。
そしてバブル世代。
一般的にバブル世代の定義年齢は2023年時点で53歳から58歳とされているので、若さとバブリーを共存させし稀有乙女。
装備はもうこれ以外ないだろうと思われるボディコン。
防御力低そうな布面積だが、それは女子探索員も最近まったく揶揄できないので多分
装備の見た目でメンタルが上昇するのならば、この次元に至ればスキル使いにとって防御性を最優先に取るのが最適解ではない。
武器は名前が色々あり過ぎて何と呼べばいいのか分からない、羽の扇子。
昔の映像でおねいさんが痴女みたいな恰好で振ってるヤツである。
振ると色々飛び出すし、あと羽が舞い散る。
アレルギー持ちには敵味方問わず大ダメージを与えそう。
足元はピンヒールで纏めている。
ディスコの終焉期には「それでよく踊れますね」と賞賛を送りたくなるようなハイヒールでおねいさんたちが乱舞していた。
恐らく、その系譜は厚底ブーツへと引き継がれている。(真偽不明)
「……クラブとディスコって何が違うの? ねぇ。誰かー? ウチに分かるように説明して欲しいんですけどぉー? あと、スマホでディスコって検索したらディスコードとかいう謎のアプリ? アプリ? とか言うの出てくるんですけどぉー? ディスコってスマホの中に入ってるの?」
お伝えしておりますように、バル逆神家は世代が進むにつれてバルリテロリ人の固有能力・眼を失う者が増えています。
特に皇族逆神家には遺伝しづらいようで、五十鈴にも眼はない。
ゆえに令和のご時世については地力で情報収集。
「それは通信するためのアプリケーションでございます。五十鈴様。いえ、ゲキマブ様」
「そうなのー!? 今ってテル番教えるとこからアベックが生まれる文化ってないのー!? 現世って大変じゃない!?」
「いえ、むしろ簡略化されております。何ならスマホだけでアベックが生まれて、そのまま数日でブライダルです。ゲキマブ様」
「マンモス未来に生きてんのねー。現世の人たち。ウチ、ディスコで輝けるかしら?」
「領土を割譲させたあかつきにはまずディスコを造りましょう。ゲキマブ様」
「……え? 現世にディスコってないの? じゃあクラブって言うのは? これディスコの名前が変わっただけじゃないの? クラブって少年少女が入るヤツでしょ? マンモスヤバいのね、現世の子供って」
頑張って五十鈴を補佐しているのは南野トラボルタ。
バル逆神の分家である南野家から出向中の28歳。
「『サタデーナイトフィーバー』で検索してください」で外見の説明が終わるナイスガイ。
五十鈴の副官を務める。
性格は至ってマジメでややネガティブ。
サタデーナイトフィーバーと言えばディスコで踊り狂うイメージが付きまとうが、中身は結構暗くて世知辛い内容である事との関連性は不明。
「姐さん! ティラミスの追加発注来ました! チョベリグっす!」
「はーい。ウチは万能なもんでー。構築、生産、増殖、なんでもイケイケなのよねー。遠隔発現しときまーす」
ワンレン・ボディコンの乙女は南野ジュリアナ。
22歳の女子大生。バルリテロリにある喜三太記念大学に通っている。
ワンレンとはワンレングスの略称。
バブル時代にはなんかピッチリしたセンター分けのロングヘアーなおねいさんが大量に発生しており、特に女子大生は講義が終わるとボディコンに着替えて夜な夜なディスコに通うのがステータスだったとされる。
本当かどうかは知りません。
ジュリアナは伝説的な名であり、逆神五十鈴とはかなり遠いが血縁関係があり、すごく頑張ったら皇族扱い。
年は離れているが、バルリテロリのディスコで踊り明かす仲。
今回の出征にあたって「ぶちアゲるー?」「ぶちアゲるっす!!」と五十鈴に乞われる形で参戦。
ちゃんと大学に通いながら朝まで遊び倒してまた大学に行くので体力と気力は常軌を逸しており、スキル使いとしての素養は完璧に備わっている。
トラボルタとジュリアナが五十鈴の両翼。
南野家はバル逆神家の分家の中でも鷹揚な家柄で、純血のバルリテロリ人も養子として迎え入れている。
「ヒャッハー!! ティラミスで消毒だー!!」
「けーっひひ! 楽しいぜぇ!!」
こちら、カタパッドとモヒカンである。
名前は南野家の方針で養子縁組の際「その者に見合った真名」に付け替えられるのが伝統。
カタパッドとモヒカンはこの名前を得てから一気にスキル使いとして覚醒した。
世紀末感の漂う男たち。
なお、バブル時代に生まれているので世紀末よりもバブル色の方がやや強い。
「あんたたち! ティラミス砲座から離れてんじゃないよ!! 札束で殴るよ!!」
最後に五十鈴ランドの砲撃長。名前はDC。30歳の乙女。
こちらも純血バルリテロリの民が南野家に養子として受け入れられた。
デザイナーズ&キャラクターズの略称かは不明。
ファストファッションが平成後期から令和を象徴するものだが、バブル時代は真逆を行く。
値段の高さこそステータス。
高い服ならデザインなんて二の次。
大学生が10万円のジャケットを普通に着ていた時代なのだ。
本当かどうかは知りません。
日経平均がほとんど40000円だった時代の遺伝子を受け継ぐ南野家。
氷河期時代を生きている現世のおじさん世代からすると天敵である。
「はーい。ティラミスの追加がマンモスできましたー。ウチが
「ヒャッハー!!」
「ヒャッハー!!!」
五十鈴ランドはシェルターだった十四男ランドと違い、元からバルリテロリの防衛と現世に対するデコイの役割で建造されている。
同じ用途だった孫六ランドにはメカサターンというメカ発生装置があった。
こちらは爆撃要塞スタイル。
宙域に設置されていた五十鈴ランドで爆撃ってどういうことやねん、バルリテロリ宙域には重力があるんか、等の質問にはお答えできかねます。
六駆くんたちがバルリテロリ宙域にぶっこむまでしばしお待ちください。
今はとりあえず、ティラミスが1億個ほど本部に降り注いでいるという事実だけ覚えて頂きたい。
◆◇◆◇◆◇◆◇
そんな訳で1号館の屋上にやって来たのは、本部にいる戦力のほぼ全て。
「これは……。自分たちでも手に余りますね。低ランク探索員を退避させたのはさすがのご判断です。雨宮さん」
VSティラミスでは相性が悪すぎる加賀美政宗監察官。
それでも「壁や盾くらいにはお役に立てます。この弱卒の身、先陣に加わらないとなれば監察官の過分な地位が泣きますから」と、妻子ある20代は前へ出る。
「和泉さん! 和泉さんも何か言いましょう! 初陣ですよ、初陣!! 加賀美さんは監察官のデビュー戦がピース本隊との決戦でしたから! でも、私たちだって負けてません! 安心してください! 新任監察官の初陣にお付き合いするの2度目ですから、私! あ! お付き合いするのは初めてですよ!!」
数日前まで上官だった加賀美さんに今の上官である和泉さんをぶつけようとしている佳純さん。難しい日本語で和泉さんを鼓舞する。
敵は上空です。
あと佳純さんは五十鈴ランドの乙女たちとすこぶる気が合いそうな装備をしている。
「ごふっ……。小生、あ゛あ゛」
「もう! 吐血するなら私の方を向いてからにしてくださいってば!! 何のためにこの装備にしたと思っているんですか! 次はちゃんと被弾しますからね!!」
「気軽に血も吐けなくなりましたか……。佳純さんに被弾させたら小生、社会的にお亡くなりになった後で死ぬことに……こふっ」
絶対に装備をパージさせたくない和泉正春監察官(新)は、まず呼吸を整えて胃の中を鎮める戦いに注力する。
敵は上空です。
「あららー。すっごい! これ、この世の終わりみたいだねー! 絶景って絶望の景色の略だったんだー! おじさん初耳学!!」
「やっぱりしょうもねぇこと言ってんじゃねぇかよ……。ちっ」
ティラミス撃墜戦の主役はこちらの2名。
雨宮順平上級監察官と阿久津浄汰特務探索員。
あっくんの強い要望で「小鳩と五十五は連れて行かねぇからなぁ?」と決定済み。
「土門さんと話させたらよぉ、うちの小鳩がバグるんだよなぁ……」という思惑も結構な割合を占めているが「指令室にオペレーターだけ残してよぉ。特攻兵でも来てみろぃ。終わるぜぇ?」と論理的な方法で家族を避難させる事に成功。
あっくんは過去の贖罪のため命と私人としての権利を放棄している。
が、最近は私人として家族ファーストの久坂剣友じい様から遺伝子を受け継いだようで、ちょっと葛藤が発生した結果、僅差で公人としての任務意識が敗北。
敵は上空です。
全員がなんか違うものと戦う中、今回イケおじがずっと継続中の雨宮さんが現場でも指揮を執る。
「それじゃあねー。誰か
日本本部の威信にかけて。
そして食い物を武器にするバルリテロリの倫理観に勝つために。
ティラミスと相対する時、来る。
「あー! そうそう! 撃墜したらね、私が再生させるからー! みんなで美味しく召し上がるんだよー!!」
再生スキルは「床に落とした食べ物も3秒以内に拾えば鮮度がキープされる」理論を発展させ、汚れた食べ物を再生して可食できる状態に戻せるのだ。
食品ロスと戦う令和のご時世、大量消費のバブル時代には負けられない。
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