異世界転生6周した僕にダンジョン攻略は生ぬるい ~異世界で千のスキルをマスターした男、もう疲れたので現代でお金貯めて隠居したい~
第886話 【バルリテロリ皇宮からお送りします・その11】喜三太陛下、閃いた!! ~ひ孫にバカにされながらも極大スキルはガチな逆神家3代目~
第886話 【バルリテロリ皇宮からお送りします・その11】喜三太陛下、閃いた!! ~ひ孫にバカにされながらも極大スキルはガチな逆神家3代目~
バルリテロリ皇宮からお送りします。
現在、陛下はドラクエ6のレベル上げをしながら軍議に参加中であらせられます。
「テレホマン? ダーマ神殿で勝手に転職させたら六宇、怒るかな? ワシを踊り子にしたいんだけど」
「はっ。陛下。無難に戦士辺りにしておかれるのがよろしいかと」
「いやでもさ。スーパースターに転職させたいじゃん?」
「具申を……。はっ。ありがとうございます。お許しを得て申し上げます。踊り子のあとに遊び人に転職してようやくスーパースター。魔物マスターにどなたかを転職させた場合、六宇様の手元に戻れば仲間モンスターに取って代わられ、すぐに陛下は馬車待機させられるかと」
「じゃあ戦士にしとこ」
「左様ですか。武闘家も悪くないかと愚考いたしますが」
「ハッサン武闘家にするのがマナーじゃん?」
「ハッサンは先に僧侶をマスターさせておかれると、ガチムチのヒーラーとして活躍いたします。もうチャモロから杖をカツアゲする必要もなくなります」
「さすがだな、総参謀長!!」
「ははっ。お褒めの言葉、恐悦至極にございます」
六宇が「説明したいことが纏まるまで待ってて!!」と言っているので、現在奥座敷では主にドラクエ6の編制についてが議題に上がっていた。
そこでようやく合法女子高生が「おっけ!」と声を上げる。
「来たか! じゃあ先にワシのナイスアイデア聞いて!? ひ孫の
「……うっざ」
オタマが
「陛下」
「あ。はい。すごくない事はもう。はい」
「現世サイドもこちらの転移には警戒しているはずです。そこへバカ正直にバカが転移させれば、六宇様のおっしゃる通り各個撃破の的にしかなりません。陛下は臣を的にしてお戯れになられるのですか? 実に皇帝らしい悪趣味な遊びを覚えられましたね。陛下」
「……バカって言われた」
六宇が玉座に座って足を組んだ。
陛下はゴザの上でドラクエ6をプレイあそばされておられます。
「キサンタさー」
「えっ!? 六宇がまともに口利いてくれた! けど、あろうことか皇帝を呼び捨て!? そしてさっきから思ってたけどイントネーションが変なのよ!!」
「うざっ」
「ええ……。ごめんね? 六宇ちゃん? なぁに?」
「うざっ」
「どうしたらええんや、これ!! 年頃の娘の扱い難しい!! ワシのストライクゾーンとはいえ、血の繋がったひ孫だから付き合い方が分からん!!」
助け船を出すのはバルリテロリの港。
オタマ皇宮秘書官である。
「陛下」
「きたこれ、オタマさん!! 助けて!!」
「うざっ」
「なんでだよ!! うわぁ、もう満面の笑みじゃん!! そうか、同世代のお友達がいればオタマがクーデレになるんだ!! ねぇ、クーデレって覚えたの、ワシ! すごくない?」
誤用かもしれませんが、陛下がそう仰せならばそうなのです。
「陛下。失礼しました。楽しそうでしたので。六宇様のご意見をご拝聴ください」
「ワシにへりくだってるように見せかけて六宇にへりくだってんな? 聞かせて頂戴。……嘘だろ、聞かせてくれない! ……聞かせてください、お願いします」
「ぷっ」
「それは微笑ではなく嘲笑だな? ワシにも分かるぞ。あと、バカにされてるのにやっぱ六宇が笑うと可愛いわー」
「あのさ。クソださランド。あれごと現世に転移させたらいいじゃん。キサンタならできるっしょ? バルリテロリの周りには
「……なにこの子。発想が怖い。つまり、喜三太ランドを現世に転移させんの? あー! 本家ひ孫の
陛下、閃かれる。
「六宇様のご発案、素晴らしいかと存じますれば」
「そしてテレホマンの信任も来た! もうお前に肯定されるとすっごく安心するの、ワシ!! じゃあやるわ!! 極大スキル!! ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ! 痛い!?」
「陛下。異空間宙域でおやりください。
陛下は「うん。ワシの配慮が足りんかったね。テレホマン。各ランドに通達。みんなで現世にちょっと行って来てって。十四男は具合悪かったらこっち帰っていいよって」と言うと、両足に
「すぐに3か所全てから返信がございました。孫六様からは、じいさん、金。と。五十鈴様からはイタ飯屋探しといて、と。十四男様からは文字化けしておりますが、親指立てた絵文字が確認されました」
「みんな割とやる気はあるんだよね。孫六に電子マネー振り込んで、五十鈴にパスタ送って、十四男には無理すんなってメールしといて! 行ってくるわ!!」
陛下がバルリテロリの成層圏を飛び出して、異空間宙域へと向かわれた。
すぐに両手を構えてピンポイント
「ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!! 『
喜三太ランドがゆっくりと姿を消していく。
それを「バルリテロリが移住する土地は破壊すんなよ」と願いながら見送る陛下であった。
なお、ルベルバックに特攻仕掛けたバカ野郎たちの事は忘れておいでです。
◆◇◆◇◆◇◆◇
現世サイドでは、ミンス呉リアの呉の方に立っている六駆くんがため息をついていた。
「うわぁー。予想通りの事してきたけど! ちょっと規模は想定外! やるな! ひいじいちゃん!! ノア! 雨宮さんに穴連絡お願い!!」
大吾の
ライアンさんの超長距離感知スキルによる観測で「逆神特務探索員。ご指摘の通り、巨大な
「了解しました! なんか酷い名前付けられましたけど、ちょっと興奮します!! ふんすっ!! 逆神先輩のバディポジションは死守するのです!! 『
ノアちゃんの出す穴は構成術式が『
すぐに本部にいる雨宮さんと繋がる。
『
『はいはーい。逆神くーん。ちょっと聞いてないよー? 撒き餌に釣られたのは作戦通りだけど。えー。異空間の異世界が来るの? ええー。1つはそっちね? こっちにも1個来てるよー。もう1個くるのかー。どこに行くのかしらねー? あと、完全転移にどのくらい時間かかりそう? 本部から見えるヤツはねー。なんか先っぽだけ出てる感じ』
「んー。デカいですからね。僕、転移スキルは『
おじさん族の中でも「いつですか?」と聞いて「だいたい昼前」とか「多分夜くらい」とか言ってくるタイプは全世代から嫌われる傾向にありますが、おじさん(雑)×おじさん(適当)の場合だけ許される場合がございます。
『あららー。じゃあご飯早く食べちゃわないとだねー。非戦闘員退避させないとだし。誰かー。食堂でかつ丼もらって来てくれるー? あ。そうだ。おじさん閃いちゃった。あの先っぽだけ出てる異空間異世界。爆撃しちゃダメかしら?』
バルリテロリもやっている事はむちゃくちゃだが、今の本部の総司令官も割とむちゃくちゃな判断を独断でキメる。
筆頭監察官がおらず、相談するにも監察官の大半が出張っている状況のため、雨宮おじさんの気まぐれメニューがそのまま可決されるのである。
「それはヤメた方が良いと思います。僕だったら、攻撃された瞬間爆発させますねー。どうせ落とされるなら、被害があった方が後々の攻め方もかなり有利になりますし。で、そのリスクを考える事も織り込み済みじゃないかなぁ?」
陛下はそこまで猟奇的な作戦を考えてはおられませんでした。
喜三太陛下は
対して、六駆くんは6周して自分からセルフリタイアをキメているため、仮に実力が同じだとしても戦略脳としては多くの戦乱を叩き潰し、失礼、平定している当代の逆神家の方が優れている。
今のところは。
「僕らもご飯食べとこうか。よし恵さんにご飯もらうとねー。すっごい食べさせてくるんだよ。ノアが頼りだから!!」
「なんてことでしょう!! 食いしん坊キャラはボクと相性悪いです!!」
ついにちっこい異世界で攻めてきたバルリテロリ。
侵略方法のインフレも極まった感がある。
しばらくはちょっとずつ先っぽから顔を出していく喜三太ランドを注視するため、現世サイドは多くの戦力の足が止まることとなった。
今度こそやったか、バルリテロリ。
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