異世界転生6周した僕にダンジョン攻略は生ぬるい ~異世界で千のスキルをマスターした男、もう疲れたので現代でお金貯めて隠居したい~
第692話 【地上チーム・その1】逆神六駆VSダイナマイト砲 ~どら猫、増える~
第692話 【地上チーム・その1】逆神六駆VSダイナマイト砲 ~どら猫、増える~
戦艦・チクワの格納庫では鎮火作業が一段落。
クロエ・マッカーシー
「こちら格納庫。完全に消火活動終わりました。残存しているコピー戦士は遠隔操作タイプの
『お疲れさまでした。クロエ
「あの。私、たった今ですよ? 服も来てないゴリラを操縦して消火作業してたの。嘘でしょう? 休憩もなしですか?」
『あー。こちらから、上位
「……紀州犬は載っていますか? モフモフした冬毛の子が良いです」
『表紙です』
クロエは立ち上がると、酒瓶を乱暴に置いてから端末を操作した。
プロトタイプがミンスティラリアを焦土と化したが、こちらはプロトタイプのバージョン3号。
操縦される前提のものなので、暴走はしない。
そう言う前提をすると、じゃあ残った型式は暴走するんですねと判断されるかもしれないが、私はクリスマスの朝に目を覚まして、枕元にプレゼントがあるかワクワクしていた頃の心を捨てない諸君が大好きである。
蓋を開けるまで、中身の予想をしないでください。
揺すったり、重さで「あ。これ、今年も図書カードだわ。なんでうちのサンタ、Google playカード買わねぇんだよ」などと冷めた対応をする人のところには、サンタクロースは来てくれません。
何をしたって今年もサンタクロースは来なかったと言う声が聞こえます。
では、一言だけ。
私は休みのはずなのに一晩中仕事してました。
クロエが照準を門に定めると、「ダイナマイト砲、発射します」と事務的な報告をしてから端末のボタンを2つ押した。
「うぉぉぉぉぉぉぉん!!」と言う滅びの叫びと共に、圧倒的な
ボタン戦争。
それは技術の発達ゆえ、やむを得ない進化なのかもしれない。
だが、決して容認するべきではないものである。
◆◇◆◇◆◇◆◇
特に対空迎撃を1人で担当していたクララパイセンは疲労が見られる。
「みみみっ。クララ先輩、大丈夫です?」
「にゃはー。なんか自分を撃ってたら途中から楽しくなって、ついつい夢中になっちゃったにゃー。ちなみに弱点は左のおっぱいのちょっと下にあるホクロだったぞなー!!」
精神的には余裕の元気。
「2人とも!! 敵戦艦から……!! いや、ちょっとこれ!! まずいかもです!!」
普段はオペレーターをしている春香さん。
が、悟ったところで割とどうしようもない事実。
ミンスティラリアで暴走した同型機と兵装は同じであるため、コントロールされたダイナマイト砲は
分かっていてもどうする事もできない。
「と、とりあえず退避!! 3人で頑張っても無理です!!」
「にゃにゃー! でも『
「みみっ。なんか腹立つ
「クララちゃん冷静!! 芽衣ちゃんに至ってはなんか、立ち向かいそう!! ダメだよ、私が1番年上なんだから言うこと聞いてください!!」
春香さんの説得は必死だった。
そのため声が大きくなり、サーベイランスがそれを拾う。
六駆くんの隣に浮遊していたのは幸運だった。
「はいはい! 了解!! ふぅぅぅぅぅぅんっ!!」
「ふん。もうその手は喰らわんぞ。知恵を持つ者よ」
「そぉい!! 『
禁断のスキルを使った六駆くん。
転がっている大吾から
「ぐ、ぐ、ぐぁぁ!!」
皮肉な事に、初めて確実にダメージを与えたと認識できた攻撃が親父由来であった。
六駆くんは地上に向かう。
「よいしょー!! 『
4枚の翼を羽ばたかせ、3人の乙女の前に到着するも眼前にはたった今放たれたダイナマイト砲が迫っていた。
「みみっ! 師匠です!!」
「間に合った! 誰か、防壁スキルをお願いします!!」
「わ、私は使えません!」
「しょっぱいヤツなら出せるにゃー!!」
「みみみっ! 芽衣もです!!」
「ははっ! 僕、チーム編成ミスってるや!!」
時々顔を出す、かつての六駆おじさん。
彼は両手を組んでから、右手と左手に配分量の違う
それを同時に放つ。
「じいちゃんと練習しといて良かった!! 弾幕張りますよー!! 『
ヒュドラとは、首がいっぱいある神話のモンスターである。
首の数は9だったり、50だったり、100だったりする。
『
今回は弾幕として運用。
8発の『
「にゃはー!! またとんでもないスキルが出たにゃー!! ガチった六駆くんは頼りになるにゃー!! 莉子ちゃんいないから大絶賛しちゃうにゃー!!」
「みみみぃ!! なんか不愉快な
サービスは未だに上空でお腹を抑えて苦しそうである。
六駆くんの強さは千のスキルと共に常に新しいスキルを産み出せる経験値がベースであり、緊急事態の対応力の高さもまた彼の魅力。
だが、チクワからひっそりと上位
◆◇◆◇◆◇◆◇
六駆くんは言った。
「思ったよりも敵さんの戦力が多いね。本部に救援要請出そうか。山根さーん!!」
『はいはい! 了解っす! 楠木さんに具申するっす……。あの、逆神くん?』
「なんですか?」
『椎名さんなんすけどね』
「はい。クララ先輩が?」
『なんか、増えてないっすか?』
「にゃははー! そんな訳ないぞなー!!」
「にゃっふっふー! まったくだにゃー!!」
どら猫、増える。
『逆神くんは椎名さんにも『
「教えてないですねー。……普通に考えると、どっちか偽物ですよね?」
先ほどの爆撃の直後、サービスがよく分からないスキルで攻撃されたのを見届けたエルメス上位
「ダン・モンモニエール上位
ダン・モンモニエール上位
二か月前に「ピース主催・一発芸大会」にて、ライアンとペヒペヒエスに「お前……。それ一発芸じゃなくて普通に戦闘で応用しろ」「ほんまやで。上手に化けるやんかー」と高評価され、上等兵から上位
あとサービス賞として練乳が1ダース贈られた。
一芸特化のスキル使い。
彼が使えるのは変身スキルのみ。
しかも「彼女が欲し過ぎたので毎日15時間くらい女子になろうとしてたら、なんかスキルが発現しました!! げへへっ! この質感、声から中身まで完璧です!!」と言う、変態寄りというか変態そのもの。
スキルはメンタル勝負が基本のこの世界。
変態に振り切れたスキル使いは、1つの分野に際立った力を発揮することが結構ある。
「にゃはー!!」
「にゃはー!!」
迷わずクララパイセンを選んだのは、当然おっぱい。
ではなく、デトモルトでも格納庫でも
おっぱいじゃないか。いい加減にしろ。
今年も終わろうって言うのに、息を吐くようにおっぱいおっぱいって。
「……まずいな! 芽衣は知ってると思うけど、僕の
「うにゃー! 酷いにゃー!!」
「にゃはー。気にしなくていいにゃー!! 人には得手不得手があるぞなー!!」
「み゛み゛っ! どっちもクララ先輩のセリフっぽいです!!」
「サービスマンさんは……。あっ! ヤバい!! もう元気になりそう!! 僕、行きますね! 多分狙いは同士討ちというよりは、隙をついた『
飛び去る六駆くん。
実際のところ、こちらに彼が残っていてもあまり役に立てないだろう。
「みみみみみっ」
「安心して! 芽衣ちゃん!! 私にはもう、勝ちへの道筋が見えてますから!!」
「みみっ!? 春香さん、すごいです!!」
「ふふっ! 健斗さーん!!」
サーベイランスが呼ばれる。
『なんすか?』
「健斗さんなら分かりますよね! 私のオペレーターの師匠で、自慢の旦那様ですもん! 仲間と敵の見分けなんて余裕ですよね!!」
『えっ!? ……え゛っ!?』
山根くん、急に戦局を左右する局面にリモート参戦させられる。
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