群青、揺らめきと明日。

傍氏。

♯1

今日も群青。


いつも通り目覚めの悪い朝。

騒がしい笑い声、仲間達。

そして、群青の天井。


学校は楽しいけど、どこか退屈なんだよな。

やっぱのびのびしてる方が僕には向いてるんだろうな。

授業を終わらせ、早々に席を立ち帰宅する。

そして、すぐに部屋にこもる。

今日も空について調べるんだ。

空は不思議だ。

まだほとんどわかっていないけど凄いところらしい。

そんなとこに行ってみたい。

窓からは群青の光が差し込む。

この空からはたまに何か降ってくるんだ。

それは、『肉』だったり『カエル』だったり。

これは食べても大丈夫なのかな。

そんな呑気なことを考えながら厚い本をめくる。

でも、上から僕らと同じような人が降ってきたら怖いよな。

その人も怖いだろうけど。

あんな高い所に人が住めるはずないんだけどね。

でも、浪漫だよな。

見てみたいなぁ。

そんなことをしているとお母さんがドアをノックした。

『買い物に行くよー。』

やった。

結構久し振りだよな。

今日もお小遣いを全て持ってお母さんと外に出た。

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