第459話彼女達の性欲
「なななっ! う、嘘だっ! 声が漏れない様に防壁を貼って細心の注意を払っているのだぞっ!?」
「あ、私の勘違いだったわ……それにしても動揺しすぎ。 隙ありっと」
「痛っ……!!」
しかし模造刀での打ち合いもスフィアの言葉によりフレイムが動揺してしまい脳天に一撃を貰う形で終わりを迎える。
その一撃は一応手加減されていたらしく、そして防御スキルも発動しているため大怪我などは無いのだがそれでも痛いものは痛いらしくフレイムは頭を抑えてしゃがみ込む。
その口からは痛さからというよりかはわからない怨嗟からくるうめき声が「うぅー…」と聞こえてくる。
「謀ったなっ!? スフィア!!」
「んふふふふー……さて、何の事かなー? 毎晩一人で激しく慰めている事なんか私分からないなー」
カマをかけられた事に気付いたフレイムはスフィアに食ってかかろうとするもの、それをスフィアはのらりくらりと交わして行き、知らない存じ無いとどこ吹く風である。
その際「激しく」の部分を強調する旅フレイムの顔は真っ赤になって行き、それに伴いフレイムの勢いも弱くなって行く。
「まあ、私も似た様なものなんだがな……」
「お、お前も同じじゃないか!! 私ばかり恥ずかしい思いをさせて!!」
「さて、何の事かなー? ちょっと言ってる意味が分からないわー」
「ぐぬぬ……言わしておけば……もう一回っもう一回だっ!!」
「わっ!? コラ!! いきなり攻撃してくるんじゃない!!」
そしてスフィアもまたフレイムと同じ夜を毎晩過ごしており、うっかり口を滑らしてしまいそれを聞き逃さなかったフレイムが突っ込むもそれを全力でとぼけ、痺れを切らしたフレイムが模擬戦の再戦をスフィアの了承を得ずに開始する。
その少し離れた場所では同じく性欲を持て余したメアとミイアによる模擬戦が行われており、当然身体を動かしたくらいでは性欲を全て発散出来るわけもなくクロの知らない所で彼女達の性欲が順調に溜まって行くのであった。
◇◆◆◇
デモンズゲートを開きウィンディーネのいる場所、俺の惰眠を妨害した原因がいるであろう場所へ移動する。
ゲートの向こう側に街一つを奪わんとする力、人の言葉をしゃべれる程の知能を持ち、そして数多の魔獣を使役している魔獣がいるという報告をウィンディーネから聞いてはいる。
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