第48話 やっぱりあの人だよね


自分が持ってる株だけ酷いのかまたまた株が大暴落…。_:(´ཀ`」 ∠):

いよいよ株が息してないんだが…。


でも、このメンタルで10万字書き切れるなら、どんな時でも文章が書けることが証明できるね…。もうちょっと頑張ろう(*´ω`*)


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家に帰ると妹に出迎えられた。


「お兄ちゃん、今日はどうだった」

ニコニコと今日の結果を聞いてくる妹。

どうやら優月は自分のしたコーディネートで周りの反応がどうだったか聞きたいようだ。


「…まあ、容姿については一応誉められたよ。サンキュな」


彼女達の反応がどこまでが本心なのかはよくわからないが、それでも悪くはなかった、はずである。みんな褒めてくれてたからな。


それに余計な目にあったが、あのナンパ野郎ですら俺をダシにしようとしてたくらいだしな。自分で思っているよりは容姿が整っているのかもしれない。


「なら良かった!簡単だけどコーディネートした甲斐があったよ!それじゃあ今日は楽しめたみたいで良かったね!」


「…」

「……。ねぇ、なんで無言?」


「いや…なんかカオスだったんだよ。色々ありすぎて…」

「カオス?…なんでカフェに行っただけで、色々あるの??」


それは俺が知りたい。

確かに基本はカフェに行っただけなのだが、本当に今日は色々ありすぎた。正直いえば無駄に疲れた。


優月は詳しく聞きたそうにしていたが、この後は相田とゲームをすることになっている。とりあえず、着替えたりメガネに付け替えたりしたかったので、後で話すと言って優月と会話をそこそこで切り上げる。


しかし、コンタクトは慣れないな…。

少林寺拳法をやってた時以来付けてなかったから、だいぶコンタクトをつけるのは久しぶりだった。

コンタクトを外してメガネに変えてみるが、やっぱりこっちの方が落ち着く。


それにワックスで髪もベトベトだし、早く洗い流したい。

なんか優月には肌にも何かベタベタ塗られたし、香水は付けなきゃだし、髪のセットもしなきゃだし…オシャレっていうのはやっぱり面倒だな。


俺は容姿がいいと言われても、毎日続けるほどのモチベーションにはならないな…。ま、普段はこれまで通りでいいや。


相田とかも普段はメガネの方がいいと言ってたし。





しばらくするとゲームの約束の時間が近づいてきたので俺は狩人モンスターにログインする。


教えてもらった相田のハンドルネームを検索すると、もう相田はすでにINしているようだった。ちなみに俺のIDが”Yu-10”で相田のIDは”PrettyCut”であった。


…多分だけど、相田はスペルを間違っていると思う。


相田にパーティ申請を出してみると、すぐに申請が降り、相田からメッセージが送られてきた。



【PrettyCut:来たね!今日はよろしく!じゃあ早速やっていこうか!】


【Yu-10:よろしく頼む。】


とりあえず、ゲーム内で相田と合流するために転移してみる。

と、そこには大柄のマッチョな男性が立っていた。しかも半裸である。


「…」

相田の趣味なのだろうか、このアバター…。意外すぎるだろ。

そこには可愛さのかけらも無かった。


もしかしてたら、PrettyCutって名前は間違ってなかったのかもしれない。


考えている俺をよそに相田はメッセージを送ってくる。

【PrettyCut:とりあえず、約束のアイテムを渡しておくね。】


【”PrettyCutからアイテムをプレゼントされました!”】


おお、マジでハピネスリングと月桂樹の雫だ。

これはかなりありがたい。これがあれば篠崎にもゲームを楽しんでもらえそうだ。


【Yu-10:サンキュー!マジで助かる。】


【PrettyCut:良いって!約束だからね。】


【Yu-10:それで?他の連中は?】


【PrettyCut:もうすぐ来るよ!】


実は他のメンバーを教えてもらっていない。

「それは会ってのお楽しみ!」と言われたが、ぶっちゃげ一人は確定しているだろ。


だがもう一人が謎だ。お楽しみに!と言っていたが、全く心当たりがない。

まさか俺が知ってる人物なのだろうか…?



【”MiKan がパーティに加入しました!”】

そんなことを考えているともう一人パーティに入ってくる。

入ってきたのは美人で青髪の女性キャラであった。



【MiKan:遅くなって、すみません。よろしくお願いします。…Yu-10さんですか?初めまして。今日はお願いしますね。】


【Yu-10:MiKanさん初めまして。こちらこそ今日はお願いしますね。】


初対面のように返事はするものの、まあ、この人は多分あの人だろう。口調からなんとなくわかる。


【PrettyCut:初めましてwww 】


【MiKan:???】


【PrettyCut:初めましてじゃないよ。(→ヒント:名前)】


【MiKan:え?もしかして村井君!??】


【PrettyCut:大正解ψ(`∇´)ψ】


【MiKan:えー!?それならそうと事前に言ってよ!?村井君、水城です!今日はよろしくお願いしますね!】


【Yu-10:よろしくお願いします。…先輩、ネットで本名はやめてくださいね…】


ほらやっぱり。水城先輩だった。

まあ、相田の周りで狩人モンスターをしてる人といえば、そうなるよな。


でもゲーム内で本名はやめようよ。今はチャット内だから多分問題無いとはいえ、ネットリテラシーというものがある。


【MiKan:ごめんなさい!つい興奮してしまって!】


ゲームの中でもすぐに謝るんだな…なんというか本当に先輩らしい…。



【PrettyCut:このやりとりが、見たかった・:*+.\(( °ω° ))/.:+】


【Yu-10:いえ、わかってくれれば大丈夫です。】


【PrettyCut:でもMiKanちゃん、ネット上での名前はマジでやめておこう。後でYu-10の1ine教えたげるから。個別で話がしたいなら、そっちで話すればいいよ。教えていいよね、Yu-10?】


【Yu-10:…まあネットで名前を晒されるよりはマシだし、いいよ。】


【MiKan:…ねえ?どうしてPCちゃんがYu-10君の1ine知ってるの…?私も教えてもらってないのに…】


【Yu-10:いや、そもそも俺、1ine教えて欲しいと言われた記憶がないんですが…】


いや、本当にないよね??

俺言われた記憶がマジでないんだが?それに教えてても、先輩と接点あった時って、多分携帯が壊れてたからどのみちやりとりできなかっただろうし。


そんなふうに水城先輩達とやり取りを続けていると最後の一人がログインしてきた。

【"Ti-chanがパーティに加入しました!”】


お、この人が最後の一人か。

この人には全く心当たりがない。

マジで誰なんだろう…。


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