第34話 気づいた気持ち
大変な事に気づいてしまった…。
今の毎回の文章量だとね、毎日投稿しないとコンテストの期限に間に合わないの…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
こ、これ本当にいけるのか??
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「は??200件?」
携帯を買って最初に行ったのは1ineの復元作業だった。
復元してアプリを起動してみると大量の通知が来ていたので、最初はどうせ業者からの広告メッセージだろ、と思っていた。
何せ、普段は9割くらいはそう言うメッセージしかこないからな。
しかし、開いてみるとまさかの楓からの大量のメッセージであった。
『優斗、ちょっといま電話していい?』
『話したいことがあるの』
『?』
『メッセージ見てる?』
『おーい』
『℡音声通話』
『もしかして忙しい?』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
「ねえ、ちょっと。なんで無視するの!?」
『℡音声通話』
『℡音声通話』
『私、何かしちゃった??』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
『ごめん。何かしちゃったなら謝るから!電話に出てよ』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
『℡音声通話』
……………。
怖い怖い怖い。
どんだけ話したい事があったんだよ!
先日楓に鈴木を通してPCメールを教えたのに、特にメールは来なかった。
だから大した用事じゃないと思ったのだが…どう見ても急ぎか大事な用事に思える。
まあ、俺の携帯が壊れてたせいだし俺の方から連絡してみるか…。
内容が怖いけど…。
プルル、プルルル、プルルル、ガチャ。
『も、もも、もしもし!!ゆゆ、ゆ優斗?』
…やばい、いきなり怖い。
どうしたお前。吃りすぎたろ。
「…久しぶり、楓。お前、そんなどもりやすい奴だったっけ?」
『いや!ちょ、ちょっと急に優斗が電話かけてくるからでしょ!携帯壊れてるんじゃなかったの!?』
「流石にずっとないのも困るから、買った。それで?なんか話があるみたいだけどなんだった?」
『えっ〜と…………。その………今度でいいや…』
いや、よくないだろ。
「お前、あれだけ電話かけまくっといて今度でいいはないだろ?いいから言えって。気になるだろ?」
『っていうか優斗がいきなり電話かけてくるから悪いんでしょ!?私のタイミングで話をさせてよ!』
「俺が悪いの!?」
理不尽だ…。
そういえば楓はそう言う奴だった。
昔から失敗をフォローしたつもりでもこんな感じで余計なことしないで!みたいな感じでよく言われていた。久しぶりに思い出したよ。
『その、あれよ、あれ!わかるでしょ!?』
いや、エスパーかよ。わからねーよ…。
「いや、わからないから…まあ楓が今度でいいっていうなら、いいけどさ…。まあ、相変わらず元気そうでよかったよ」
『えっ?』
しばらく連絡を取っていなかったが、電話をしてみれば楓とのブランク、というか距離感を全く感じなかった。こうして気軽に話ができるって言うのは、なんかいいな。
「いや、お前全然変わってなさそうで安心したよ。久しぶりにお前と話ができて俺もなんか嬉しかった。ま、言いたくなったら言ってくれよ。いつでもいいから。一緒に少林寺習ってた仲だし、あんまり遠慮するなよ?」
『…優斗。そうだよね。私たちの仲だもんね。わかった、今!今言うよ』
覚悟が決まったのか、楓はその後深呼吸し一拍置くと思いの丈を伝えた。
『その、私す、す…………こ、今度!優斗の所遊び行っていい!?』
「あ、それが要件?」
『……ウン。ほら!優斗が今住んでる辺りって割と東照宮とか、色々観光地に近いじゃない?近いうちに遊びに行きたいなーって。だから!も、もちろん優斗も一緒に遊びに行こうっていう、だよ!』
また語尾が怪しい…だいぶテンパっていらっしゃる。
でも、俺は楓の気持ちがわかってしまった。
「ははは。いや、いいよ。そんなテンパらなくて。楓の気持ち、わかったから」
『え”!ほ、本当に!?わかっちゃった!?』
「ああ、久しぶりに連絡すると距離感がわからなくなるもんなー。ちょっと距離感どうしようか悩むよな!俺もこの間そうだったから、お前の気持ちはよくわかるよ」
『…』
マジでこれ、あるんだよなー。どんなに仲が良くても、だいぶ話をしていないとどう接していいわからなくなるものだ。俺もこの間鈴木から連絡きた時に昔の感じでメッセージ送ってもいいのか一瞬迷ったくらいだ。
『…ウン。ソウダヨ、ウン。ヨクワカッタネ…』
「それくらいわかるって。で、こっちは大丈夫だよ。あ、優月も会いたがるだろうし、優月も一緒でいいか?あ、あと他に誰か来るのか?道場の連中?」
『……ソウダネ、ウン。七瀬トカニモ声カケテミル…』
うんうん、こういうの久しぶりだ。
中学時代を思い出すな。
その後は楓とは元々の地元の話で盛り上がった。
楓がちょっとカタコトっぽく喋ってたのが気になったけど。
とにかく元気そうで良かった。
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