第7話 神の降臨

大天使は困っていた

神が人類を創造した時はまさか

こんなことになるとは思わなかった

あらゆる事象に精通している神も

未来を当てる事は叶わなかった

何故なら未来が分かれば

人類をもっと良き未来へ導くため

より高い「知性」を与えていたからだ


一人の従天使から助言があった


「大天使様もはや人類の前に現れたらどうです?」


確かに

犯罪に環境汚染・・・モラルの低下に・・・


神は宇宙の神々同士の会合に出るために留守中

「ん~もう我慢できん」

そう言うと大天使は人類の前に現れた


「人類よ!私は神だ!今後は神が人類を導く」

人々は驚いたが神の登場に歓喜した


従天使は人々から意見を聞き神に助言した


「大天使様、人々は犯罪を恐れています」


大天使は人々にこう言った

「人類よ、もし犯罪を行うのなら私は厳しい罰を与える」

善人は歓喜し悪人は身震いして犯罪を行うのをやめた

すると警察や裁判所など犯罪を取り締まる関係各所が無くなった


従天使は人々から意見を聞き神に助言した


「大天使様、人々は仕事が辛いと言っております」

すると大天使は人々にこう言った

「人類よ、仕事はもうしなくてよい。あらゆる物は私が作る」

仕事に疲れていた人々は歓喜した

すると企業、工場は閉鎖し人々は仕事をしなくなった


従天使は人々から意見を聞き神に助言した


「大天使様、人々はお腹を満たして欲しいと言っております」

すると大天使は人々にこう言った

「人類よ、もう農業もしなくてよい。あらゆる食物は私が作り自由に食べてよい」

農業に疲れていた人々や食料に飢えていたは歓喜した

すると農家は食物を作るのをやめ畑や田んぼは荒れ放題


ここまで来ると人類は満足だった・・・しかし何か大切な事を見失っていた


神が大天使の元にやって来た


「留守の間何か変わった事はないか?」


すると大天使は


「人類を救済しました!」


神は下界の様子を見て激怒した


こうして大天使は地獄へと落とされた

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