夜美神威のNEO日本昔話
@yamikamui
第1話 ネオかぐや伝説
かぐやが目を覚ますとそこは真っ暗
一筋の光は何か穴みたいな所から差し込んでいる
「これって月明かり?」
かぐやは身を乗り出してその穴を覗き込んでみると
故郷の月が・・・
「明日は満月の夜ね」
かぐやは早速持ってきたお弁当を開けた
すると母から手紙が入っていた
「かぐやへこの手紙を読む頃にはかぐやはもう
少女から大人へと変わりつつあるでしょうね
安心してください竹から出るまでは大人の体へは
成長しませんから・・・笛を吹いて
美しい笛の音を母に聴かせて下さい
そして待つのです。必ずその時が来ます。」
「笛?」
かぐやは笛を取り出し早速吹いてみた
するとあたり一面黄金に光り輝き
その笛の音は月にまで届いたのだとか
早速かぐやは外に出るために笛を吹き続けた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いつものように竹やぶに入っていった私は暗闇の向こうに
黄金に輝く竹を発見した
私は怖くなりその場を立ち去りこの事は自分の胸の中に隠し
数刻の時が流れた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
月にて
「大丈夫ですか?かぐや様ずっと笛吹いてらっしゃいますけど」
「何かあれば使者を発てる案ずるでない」
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お母様・・・
お父様・・・
サキ・・・
飴もあと一個・・・
空腹に耐えかね飴を必死でほおばる姫
眠い・・・
笛を吹くのをやめ・・・眠りにつく姫だった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある満月の夜の出来事だった
街が慌しい
どうやら月から使者が現れたらしい
続々と月からやってくる使者達におののきつつ者や
神秘的に感じる者
彼らは私達の元へとやって来た
「姫を迎えにやって来た」
・・・?
「姫って?」
「姫だ!十数年前竹やぶに誕生した姫だ」
あの時の黄金の光・・・もしや
事情を話すと使者たちは慌てふためいた
急いで裏山の竹やぶに行きその竹の前へ
・・・異臭が漂う・・・さしずめ死臭か
「慎重にな・・・」
竹を割ってみた
中からは絶命したかぐや姫が
内側からかきむしった跡であろう爪の跡も見つかった
あの時私が竹を割っていさえすれば・・・
悔やんでも悔やみきれない・・・
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