第40話 今の生活でよいのでしょうか
Q 44歳 男性 地味な仕事
私は、創作が好きです。
絵や彫刻、イラストや現代アート、小説やエッセイなど、多岐に渡ります。
興味関心から、それらのことに時間を費やしてきました。
しかし、創作したものを発表したり、販売したりする機会はほとんど無く、創作し自分で眺め廃棄するというサイクルです。
世に残るような作品が生まれたらいいなぁと思いますが、人に評価されることは、かなり難しいと常々感じます。
世の中には自分の創作物を発表したり販売したりして生活する人がいます。
私にはそんなチャレンジは無理であり、仕事と創作は別物と考えているので、日々地味に働くことを優先しています。
でも、成功している人を見ると、創作物をどんどん世に発表し知名度を上げ、人々に知ってもらう努力をしているように見えます。
自分の今の生活を考えると、地味な仕事は辞められません。
地味な仕事も地味なりに楽しいからです。
ほんのわずかな時間に、知名度を上げるような発信をした方がよいのでしょうか。
それとも、このままのサイクルでやり続ける方がよいのでしょうか。
A
世の中に、自称作家は相当数いるのが現実です。特に、無料動画配信やSNSが発達した現代では、人類皆アーティストと言っても過言ではありません。子どもからお年寄りまで、自己表現、作家活動、発表や販売が自由にできる時代なのです。
お金がたくさん刷られるとインフレーションを起こし、お金の価値は下がりますよね。同じく、アーティストが世に溢れている状況を考えると、アーティストの価値は下がる一方です。一昔前は、作家と言えば才能のある一部の人の営みと思われていましたが、現代は天才がそこら中にいる状況です。天才がたくさんいるのであれば、それは凡人ですよね。価値が下がるわけです。
人と違うことをしたいのであれば、人がやらない分野を攻めることを勧めます。
あなたが正業としている地味な仕事は人気がありますか?
あまり人気のない仕事ならそれはチャンスです。
人がやりたがらないことの中に、あなたにとっての真理が隠されていると思いますよ。
今のサイクルで充分ではないでしょうか。
知名度は上げるのではなく、勝手に上がるものです。
輝いている人には必ず深い影があるものです。
それに耐えられる人が、輝きの権利を持っているのですよ。
そんなことより、日々ぼちぼちと楽しいと思えることを続けていく方が、人生豊なのではないでしょうか。
Q&A 終わり
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