第11話 みんなちがっていいは嘘?

Q 17歳 男子 学生

小学生のころ、「みんなちがってみんないい」と教わりました。


最近、この言葉は嘘じゃないけど、「ちがっていい」と思っているのは、金子みすゞさんだけじゃないかと思います。


金子みすゞさんの人生を調べると、かなりキツイです。

「みんなちがってみんないいけど、かなりきついよじんせいは」


これが正解なんじゃないかと思います。


僕は、忘れ物が多いし、片付けもできません。

勉強も苦手、運動も嫌いです。

そして、友達も彼女もいません。


人と違うことはある程度受け入れ過ごしてきましたが、やっぱりキツイです。

この先、進学や就職のことを考えると明るい未来が描けません。

ちがったままでどのようにしたら明るい未来は描けますか?



A 金子みすゞさんは、本気で「ちがっていい!」と言っていたわけじゃなく、

「みんなちがってみんないい?」と疑問形だったのです。

金子みすゞさんの人生は、ちがいを謳歌する人々に振り回されながらも、詩を書き、ちがい過ぎる人間を肯定しようと努力した人なのです。でも最後は受け入れきれず、疑問を残したまま去られました。


あなたは、ちがう自分がキツイと言っていますが、もう少し視点を広げてみて考えてください。あなたが考えるちがいを黙って受け入れサポートしてくれている人がいるはずです。家族なのか、学校の先生なのか、地域の人なのか分かりませんが、あなたが知らないところで、あなたを支えているのです。それは、金子みすゞさん的な存在です。


もしかしたら、あなたよりも、周りで支えている人の方が明るい未来を描けていないかもしれません。


そういう事を考えたことありますか?


人との違いはあって当然だし、違いの度合いも人それぞれです。


悲観的になるより、違う自分を支えてくれている人々に目を向け感謝すれば、周りが明るくなり自然にあなたも輝くと思いますよ。








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