第2話「すきって くすぐったい」
その日、ふーくんは学校から帰ると、おねーちゃんに聞いてみました
「ねぇねぇ、おねーちゃん。
今日、みーやちゃんに いい匂い って言われたぁー。お菓子みたいな匂いだって。みーやちゃんね、ぼくの匂い、だいすきだって!
いつも、毎日、ぼくはお菓子の匂いなんだって!」
「ふーくんがお菓子の匂い?
ああ〜、もしかして、ウチの柔軟剤の匂いのことかな?おねーちゃんが気に入ってる香りのやつなんだ。バニラとお花の香りのやつ。褒められてよかったね、ふーくん」
「じゅーなんざい???」
「いい匂いのじゅーなんざいを入れると、シャツもパンツもクツ下も ぜーんぶ、いい匂いになるんだよ」
「ふぅーん」
「あ、そうだ、柔軟剤もう残りちょっとしかなかったんだ。
ふーくんも一緒に買いに行く?」
「うん!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます