第21話 討伐後
魔王を倒し、フレイ・ミルフィーユを死の運命から救ったエンネア・ゼロ。
寄り添う二人。
エンネア・ゼロは光に包まれる。
「この光は」
???
「ここは最初に訪れた魔法陣のある神殿だ」
若い女性の声
「フレイ・ミルフィーユを死の運命から救い、魔王を滅ぼしたあなたの活躍見ていました。魔王を倒しなすべきことをなしたあなたは、ダイオアデッド最終イベント世界をクリアした唯一の人物です。これでいつでもログアウトして元の現実世界に戻ることができるようになりました」
「現実世界に戻れるのか」
「はい、ただしログアウトして現実世界に戻ると、もうここへ戻ってくることはできません」
「ログアウトしなかった場合どうなるんだ?冒険を続けることができるのか?」
「はい」
「他にプレイヤーはいるのか?」
「いいえ、この最終イベント世界に参加できたのはあなただけです」
「そうなのか、せっかくクリアしたのだしもう少しだけ、ここから先はのんびりスローライフを送らせてもらうよ」
「わかりました」
エンネア・ゼロは光に包まれる。
元いた場所に戻ってくる。
「急にいなくなるし、異世界に帰ってしまったのかと思いました」
「すまない、ここに長居するのもまずいな。移動しよう」
「では私のゲートで西マイクロメシア付近へ移動しましょうか」
「ゲートはどこにでもいけるのか?」
「ゲートは二つの門のうち一つは魔王城が固定されております、もう一つの門は前回使用した場所へと繋がります。西マイクロメシア付近で使ったのでそこに繋がっております」
「なるほど、では頼む」
「ゲート」
西マイクロメシア付近に二人は移動する。
「ここなら安全か、このあとミッドメシアの町にテレポーテーションするのだが、その格好はまずいな。刺激が強すぎる」
「そうでしょうか」
「胸元と羽を隠さないとな、羽はしまえるのか」
「はい、できます」「羽をしまえるのなら見た目は人間と変わりはない。服はあとで買いにいこう」「はい」
手を繋ぎ「テレポーテーション」
ミッドメシアの町に到着する。
(魔王が倒れたことは町の人たちには伝わっているのかな?)
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