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  • エンターテイナーへの応援コメント

    自主企画から参りました。タイトルが皮肉、ラストが未来への展望と解釈しましたが、合っていますでしょうか……

    どこか発達障害的な男性の生きづらさが前面に現れ出た文章で、こちらの感情をごりごりに刺激されました。

    素敵な作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    タイトルを皮肉と推測してくださるの嬉しいです……! 真逆の意味も孕ませてはいますが、半分は、そして終盤までは痛みを託したつもりです。ラストも半分そういったメッセージを込めています。ただし、少し不健康な未来ではあるのかもしれない。
    生きづらさというのも受け取っていただけて光栄です。今まで書いた小説の中で最も自身の内面を吐露した作品なので、こうして誰かの感情を掻き立てられたのだなと時折確認できると救われます。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    『「快活に」と音楽の発想記号のような文字を頭の中に浮かべて、それをイメージした笑顔を返す。』という描写に非凡な鋭さを感じました。

    作者からの返信

    非凡な鋭さ……! 嬉しい褒め言葉をありがとうございます。印象的に思えるワンフレーズを見つけていただけて光栄です。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    現実の居心地の悪さや過去の辛い体験から構築された世間向きの「自分」が出来るまでの描写が丁寧だな。と思いました。

    ラスト3行でトンネルの先に見えたもの。
    主人公にとってはそれが光であってほしい。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。人物描写に特に力を入れているので、褒めていただだけると嬉しいです。
    「主人公にとっては」という部分が大切だと思っています。そしてできることなら、そう願ってくださった白浜さんとも少しだけでも共有できれば。

  • エンターテイナーへの応援コメント

     後半部分に省略と体言止めが多く読みにくいと感じることもありましたが、全般的に明晰な心理描写と自己分析が貫かれていて、軸のしっかりした作品という印象です。
     「演じてしまう」という自分の本質を受け止めている「僕」ですが、芸能界をやめるという決断は、彼にとってのぞみのあるものになるのだろうか?そんな疑問が後を引きます。
     もちろん本人は希望とそれなりの覚悟を持って決めたのでしょう。それでも読み手の視点からは、彼の性質からして、「自己を変えようとする自分」を演じることに終始してしまうのかもしれない、という不安を覚えます。

    作者からの返信

    貴重なコメントありがとうございます。
    確かにこの物語は、完全なるハッピーエンドではないと思います。私自身、彼に残る欠陥を意識しながらも、あえてこの不健康な決意表明をさせていたところがあったなぁと、ご意見を聞いて当時の心境をより詳しく具現化することができました。
    そして実はこの物語、投稿締切の十日前の時点から衝動で書いたものです。なので粗いところもあったと思います。それでも、その粗さがしか表せなかった当時の衝動もあったのではないかと、今でも少し作者の私は傲慢に肯定しています。
    まあいずれにせよ……まだまだ書いて書いて、精進していきます。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    主人公が身に付けて来た処世術で、のらりくらりと生きて来たが、心情は複雑で、それ自体は誰しもが持っているものと同じでも、上手く心のコントロールが出来ない。
    これは、道に迷いながら、目的地を目指すも、途中様々な障害を前に、なかなか進めない。彼と僕の乖離に苦しみながら、自分を演じる主人公の心情が見えました(勝手な想像ですみません)
    僕にはこの物語がモノクロに見え、マスクに色を求めているように感じ、エンディングでカラーが明確になっていくような感じに思えました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。「誰しもが持っている」というのを見出してくださるのすごく嬉しいです。
    それから色で表してくださる方は初めてだなぁ……とっても「ほっほーう!」ってニマニマさせていただきました。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    複雑怪奇な心理描写。不安、自嘲、自責、侮蔑が入り混じった不安定な世界を一万字以内にこれでもかと詰め込められた作品だなと思いました。
    逃げを肯定し前向きに捉えた物語、面白かったです。

    作者からの返信

    ありがとうございます、私が描いたつもり心情の二字熟語をほぼ全て言ってくださっております(笑)
    面白い、という感想は嬉しいですね。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    小説を拝読させていただきながら、まるで自分の歴史を見ているような気持ちになりました。
    夢のような現実のような、なにが本当でなにが嘘なのか、虚構とリアルの狭間で揺れる主人公の心理描写に魅せられながら一気に読み込んでしまいました。
    「エンターテイナー」とは上手い表現だなと感じさせられました。

    他作品も楽しみにしています。

    作者からの返信

    嬉しいコメント、ありがとうございます。
    「エンターテイナー」という表現を褒めてくださりとても光栄です。私自身、少しふらふらとした様子のあるこの呼称が好きで、憧れていて、応援しているので……この物語を通して自身に同じものを見出してくださる人がいると、書き殴って(ほとんどそういった心持ちでした)よかったなあと思います。
    作風に縛られない物語を今後とも書いていきたいなと思っておりますが、やはりこういった独白文が一番好きではあるので、今後とも青蛾さんや誰かの目に触れられたなら嬉しいです。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    主人公の思考が丹念に描き出され、そのどれにも共感できました。毎日取り留めもなく考える小さな違和感をこんな風にすくい出して文章にするのには、どれだけのアンテナが必要なのだろう。幾兎さんの書くことへの真摯な姿勢を感じました。

    作者からの返信

    大変光栄なコメント、ありがとうございます。
    内側と裏側のアンテナだけは過敏だと自分でも認めてますので……外側のことには怒られそうなくらい疎いですけどね(苦笑)
    でも、こうして認めてもらえるような文章が書けるようになり嬉しいです。ありがとうございます。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    斑猫です。
     芸能人とも芸術家とも違う、エンターテイナーだ、と自分を自分で定義する青年の、心の繊細さが本当に繊細な文体で表現されていると感じました。

     皆を明るく盛り上げるため……という動機が少し切なく感じてしまいました。
    (勝手な感想すみません)

     ですがラストの、僕は僕の変革を起こす、という部分で明るい展望が見えたような気がいたします。

     ではまた。

    作者からの返信

    嬉しい、感想ありがとうございます。
    おっしゃる通り、彼の言動の動機というのは大体切なさに属する感情からきている、と少なくとも彼は自虐しているみたいです。
    この変革はきっと楽なものではない破壊だけれど、同時に明るい未来を掴む可能性ももたらされていたらなあと、私も願っています。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    両親の喧嘩を仲裁するために鼻歌を歌ったのを皮切りに、本来の自分とは違う「エンターテイナー」を演じるようになった主人公。人から期待される役割に応えようと懸命に演技を続けながらも、それによって本来の自分が覆い隠され、自分自身の乖離によってボロボロになっている心理がよく表されていました。
    最後に本来の自分を取り戻しながらも、演技を続けていた自分も偽りのない自分なのだ、と認められたのがよかったですね。自分らしくない姿であっても、それも含めて自分の一部、そんなことを考えました。

    作者からの返信

    しっかりと分析された感想、ありがとうございます。矛盾を追求することが好きでして。演技なんて、自分らしさがない。じゃあそれを続けているのは結局誰なの? そういうことを自身も心が落ち込んでいたときに考えていたので、それをそのまま文章にしてみた物語でした。上手いこと、肯定できる人間にお互いなりたいもんです。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    主人公の心理がとても丁寧に描写されていて、読みながら非常に共感を覚えました。
    特に主人公の「笑って誤魔化してしまうところ」や「逃げてしまったところ」などは自分に通じるものがあり、若干胸が痛かったです。

    苦味や甘味など様々な味がある文章だと思います。
    ふとした時に、もう一度読みたいと思うような…
    笑いが溢れる話ではないけれど、とても心に残りました。

    作者からの返信

    心に残る物語を描けたようで光栄です。
    心理描写に関しては全て自分が抱いたことのある葛藤を文字にしたつもりだったので、共感をいただけることに救われますし、同様に少しでも救えたらなと思います・
    素敵なコメント、ありがとうございます。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    読んでいる最中、この主人公がこれからどうなるのか。そして、この物語の最後が気になってしょうがありませんでした。
    丁寧で正確に記された文章の中に、時々詩的な表現が混ざっていてそのバランスがこの物語の良さをさらに引き立てていました。

    何か既視感というか、親近感というかこの世界の事を知っているはずなのに、知らない世界というなんとも言えない不思議なものがあって、一言で言えません。
    すみません。

    こんな感覚初めてです。

    作者からの返信

    既視感。嬉しいなあ。知らない世界、普段なら縁遠い世界にそいつを託したつもりだったので……
    文体の評価と「こんな感覚初めて」というのもとても光栄です。ありがとうございます。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    途中、村上龍の限りなく「透明に近いブルー」を思い出していたので、オチに、おお!ってなりました。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。
    オチには、私自身のものでもある決意を込めました。受け取ってもらえて嬉しいです。

  • エンターテイナーへの応援コメント

    私たちが知っている世界の、ありふれた風景の一コマのようなのに、どこか現実味がない。かと思えば、どこか親近感を覚えている自分がいるような。
    そんな気持ちに、読後襲われました。
    面白かった、と一言で言っていいのか、なんと言えばいいのか、そんな作品でした。
    読みやすい文体で、スッと入って来る文章で綴られていて、とてもよかったと思います。
    よく分からない感想ですみません(笑)

    作者からの返信

    素敵な感想ありがとうございます。
    そうですね、舞台をちょっぴり不思議な場所にしたことで浮いているように見せつつ、常に現実の何かを象徴させるつもりで書いておりました。なので「どこか親近感を覚えている」という感想がとても嬉しいです。